論文の概要: On the heat transfer across a vacuum gap mediated by Casimir force
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2003.00760v1
- Date: Mon, 2 Mar 2020 11:02:36 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-05-31 12:32:25.938363
- Title: On the heat transfer across a vacuum gap mediated by Casimir force
- Title(参考訳): カシミール力による真空ギャップの伝熱について
- Authors: Svend-Age Biehs, Achim Kittel, Philippe Ben-Abdallah
- Abstract要約: カシミール力駆動熱流束は, 任意の離間距離で2つの固体間の近接場熱流束よりも少なくとも15桁小さいことが実証された。
我々は,カシミール力駆動熱流束へのアクセスを許さない振動モードの仮想温度の測定値として,報告された測定値がもはやない,という説得力のある議論を提示した。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: Following a recent report on experiments it has been claimed that a phonon
heat transfer through a vacuum gap between two solids due to quantum
fluctuations had been measured. Here we make a theoretical analyzis of this
mechanism and demonstrate that the Casimir force driven heat flux is at least
15 orders of magnitude smaller than the near-field heat flux between two solids
at any given separating distance. Moreover, we provide compelling arguments
that the measures reported are no more and no less a measure of the virtual
temperatures of vibrating modes which does not allow an access to the Casimir
force driven heat flux.
- Abstract(参考訳): 実験に関する最近の報告の後、量子揺らぎによる2つの固体間の真空ギャップを通してのフォノン熱伝達が測定されたと主張されている。
ここでは, この機構を理論的に解析し, カシミール力駆動熱流束は, 任意の分離距離における2つの固体間の近接場熱流束よりも少なくとも15桁小さいことを実証する。
さらに, カシミール力駆動熱流束へのアクセスを許さない振動モードの仮想温度の指標として, 報告された測定値がそれ以上ではない, という説得力のある議論を与える。
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