論文の概要: Quantum coherence in neutrino oscillation in matter
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2204.12332v2
- Date: Wed, 4 May 2022 08:56:40 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-02-15 12:05:14.609990
- Title: Quantum coherence in neutrino oscillation in matter
- Title(参考訳): 物質のニュートリノ振動における量子コヒーレンス
- Authors: Z. Askaripour Ravari, M. M. Ettefaghi, and S. Miraboutalebi
- Abstract要約: ニュートリノ振動は、生成および検出されたニュートリノの量子状態が質量固有状態のコヒーレントな重ね合わせであるため起こる。
物質中におけるニュートリノ相互作用による脱コヒーレンスを, 局在特性による脱コヒーレンスに加えて一定密度で検討した。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://creativecommons.org/licenses/by/4.0/
- Abstract: A closer and more detailed study of neutrino oscillation, in addition to
assisting us in founding physics beyond the standard model, can potentially be
used to understand the fundamental aspects of quantum mechanics. In particular,
we know that the neutrino oscillation occurs because the quantum states of the
produced and detected neutrinos are a coherent superposition of the mass
eigenstates, and this coherency is maintained during the propagation due to the
small mass difference of neutrinos. In this paper, we consider the decoherence
due to the neutrino interaction in the material medium with constant density in
addition to the decoherence coming from the localization properties. For this
purpose, we use $l_1\text{-norm}$ in order to quantify the coherence and
investigate its dependence on the matter density. According to our results, in
general, the coherence in material medium is less than vacuum. However, there
exist exceptions; for some matter densities, the localization coherence lengths
become infinite. So, for these cases, $l_1\text{-norm}$ in matter is more than
the vacuum.
- Abstract(参考訳): ニュートリノ振動のより詳細な研究は、標準モデルを超えた物理の確立を支援することに加えて、量子力学の基本的な側面を理解するためにも使われる可能性がある。
特に、ニュートリノ振動は、生成したニュートリノと検出されたニュートリノの量子状態が質量固有状態のコヒーレントな重ね合わせであり、ニュートリノの質量差が小さいため、このコヒーレンシーは伝播中に維持されるため起こることが分かっている。
本稿では, 媒体中のニュートリノ相互作用によるデコヒーレンスについて, 局在特性から生じるデコヒーレンスに加えて, 一定密度のニュートリノ相互作用によるデコヒーレンスについて考察する。
この目的のために、コヒーレンスを定量化し、その物質密度依存性を調べるために、$l_1\text{-norm}$を用いる。
以上の結果より, 物質媒体のコヒーレンスが真空より小さいことが一般的である。
しかし、いくつかの物質密度に対して、局所化コヒーレンス長は無限となる。
したがって、これらの場合、$l_1\text{-norm}$は真空以上である。
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