論文の概要: Casimir entropy and nonlocal response functions to the off-shell quantum
fluctuations
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2104.06351v2
- Date: Wed, 12 May 2021 09:15:53 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-04-03 23:32:45.283401
- Title: Casimir entropy and nonlocal response functions to the off-shell quantum
fluctuations
- Title(参考訳): オフシェル量子ゆらぎに対するカシミールエントロピーと非局所応答関数
- Authors: G. L. Klimchitskaya and V. M. Mostepanenko
- Abstract要約: 2つの平行金属板の配置において, 任意の低温でのカシミール自由エネルギーとエントロピーの表現を求める。
エントロピーは消滅する温度、すなわちネルンスト熱定理を満たす温度でゼロになる。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: The nonlocal response functions to quantum fluctuations are used to find
asymptotic expressions for the Casimir free energy and entropy at arbitrarily
low temperature in the configuration of two parallel metallic plates. It is
shown that by introducing an alternative nonlocal response to the
off-the-mass-shell fluctuations the Lifshitz theory is brought into agreement
with the requirements of thermodynamics. According to our results, the Casimir
entropy calculated using the nonlocal response functions, which take into
account dissipation of conduction electrons, remains positive and monotonously
goes to zero with vanishing temperature, i.e., satisfies the Nernst heat
theorem. This is true for both plates with perfect crystal lattices and for
lattices with defects of structure. The obtained results are discussed in the
context of the Casimir puzzle.
- Abstract(参考訳): 量子ゆらぎに対する非局所応答関数は、2つの平行金属板の構成において任意の低温でカシミール自由エネルギーとエントロピーの漸近式を見つけるために用いられる。
オフザ質量殻揺らぎに対する別の非局所反応を導入することにより、リフシッツ理論は熱力学の要求と一致することが示されている。
その結果、導電性電子の散逸を考慮した非局所応答関数を用いて計算されたカシミールエントロピーは正のままであり、消滅する温度で単調にゼロ、すなわちネルンスト熱定理を満たす。
これは、完全な結晶格子を持つプレートと構造の欠陥を持つ格子の両方に当てはまる。
得られた結果は、カシミールパズルの文脈で議論される。
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