論文の概要: Energy Transfer and Thermoelectricity in Molecular Junctions in
Non-Equilibrated Solvents
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2202.00779v1
- Date: Sun, 30 Jan 2022 17:12:51 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-02-27 07:12:04.297078
- Title: Energy Transfer and Thermoelectricity in Molecular Junctions in
Non-Equilibrated Solvents
- Title(参考訳): 非平衡溶媒中の分子接合におけるエネルギー移動と熱電性
- Authors: Henning Kirchberg and Abraham Nitzan
- Abstract要約: 電子移動がマーカス型ステップで支配される溶媒に浸漬された分子接合を考える。
摩擦を適切に調整することにより,溶媒への熱散逸を低減し,電極間の熱伝達を促進できることを示す。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: We consider a molecular junction immersed in a solvent where the electron
transfer is dominated by Marcus-type steps. However, the successive nature of
the charge transfer through the junction does not imply that the solvent reach
thermal equilibrium throughout the transport. In our previous work
\cite{kir2020} we have determined the nonequilibrium distribution of the
solvent where its dynamics, expressed by a friction, is considered in two
limiting regimes of fast and slow solvent relaxation. In dependence of the
nonequilibrium solvent dynamics, we investigate now the electrical, thermal and
thermoelectric properties of the molecular junction. We show that by suitable
tuning the friction, we can reduce the heat dissipation into the solvent and
enhance the heat transfer between the electrodes. Interestingly, we find that
the Seebeck coefficient grows significantly by adapting the solvent friction in
both regimes.
- Abstract(参考訳): 電子移動がマーカス型ステップで支配される溶媒に浸漬された分子接合を考える。
しかし、電荷移動の連続的な性質は、溶媒が輸送全体を通して熱平衡に達することを示唆していない。
先行研究である \cite{kir2020} において、摩擦によって表される溶媒の非平衡分布は、高速で遅い溶媒緩和の2つの制限レジームで検討されている。
非平衡溶媒力学の依存により、分子接合の電気的、熱的、熱電的性質が研究されている。
摩擦を適切に調整することにより, 溶媒への熱散逸を低減し, 電極間の熱伝達を促進できることを示した。
興味深いことに、Seebeck係数は両状態の溶媒摩擦に適応することによって著しく増大する。
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