論文の概要: Electron-mediated entanglement of two distant macroscopic ferromagnets
within a nonequilibrium spintronic device
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2210.06634v1
- Date: Thu, 13 Oct 2022 00:04:57 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-01-22 17:11:01.777361
- Title: Electron-mediated entanglement of two distant macroscopic ferromagnets
within a nonequilibrium spintronic device
- Title(参考訳): 電子を介する非平衡スピントロニクスデバイスにおける2つの遠距離マクロ磁性体の絡み合い
- Authors: A. Suresh, R. D. Soares, P. Mondal, J. P. Santos Pires, J. M. Viana
Parente Lopes, Aires Ferreira, A. E. Feiguin, P. Plech\'a\v{c}, B. K.
Nikoli\'c
- Abstract要約: 電荷電流パルスは、2つの空間的に分離された強磁性体の局所量子スピンの絡み合わせに利用できると予測する。
電流パルスの注入はスピンバルブ系に豊富な非平衡力学を与える。
これは、伝導電子から量子スピン移動トルク機構を介して局所スピンへのスピン角運動量の移動に起因する。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 1.0539847330971805
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: Using the nascent concept of quantum spin-transfer torque [A. Zholud et al.,
Phys. Rev. Lett. {\bf 119}, 257201 (2017); M. D. Petrovi\'{c} et al., Phys.
Rev. X {\bf 11}, 021062 (2021)], we predict that a charge current pulse can be
harnessed to entangle localized quantum spins of two spatially separated
ferromagnets (FMs) within a FM$_p$/NM/FM$_a$ spin-valve spintronic device,
where a normal metal (NM) spacer separates a spin-polarizer (FM$_p$) from a
spin-analyzer (FM$_a$) FM layer. The injection of a current pulse endows the
spin-valve system with rich nonequilibrium dynamics, where a quantum
superposition of many-body states places the spatially separated FM layers into
a mixed entangled state, after tracing out the degrees of freedom of the
conduction electrons. This is due to a transfer of spin angular momentum from
conduction electrons to the localized spins via a quantum spin-transfer torque
mechanism that remains active even for {\em collinear but antiparallel}
arrangements of the FM$_p$ and FM$_a$ magnetizations, a situation in which the
conventional spin-torque is absent. The dynamical build-up of mixed-state
entanglement between the FM layers is quantified by calculating the mutual
logarithmic negativity, entanglement entropy and mutual information over time
via fully quantum many-body approaches. The effect of decoherence on our
scheme, the use of multi-electron pulses and the scaling with system size are
also analyzed in an effort to ascertain the robustness of our predictions under
realistic experimental conditions. Finally, we propose a
``current-pump/X-ray-probe'' scheme, utilizing ultrafast X-ray spectroscopy,
which can witness nonequilibrium entanglement of the FM layers by extracting
their time-dependent quantum Fisher information.
- Abstract(参考訳): 量子スピン移動トルクの創生概念を用いて [in japanese]
Zholud et al., Phys.
Rev. Lett.
bf 119}, 257201 (2017); M. D. Petrovi\'{c} et al., Phys。
rev. x {\bf 11}, 021062 (2021)] では、通常の金属(nm)スペーサがスピン偏光子(fm$_p$)とスピンアナライザー(fm$_a$)を分離するfm$_p$/nm/fm$_a$スピンバルブスピントロンデバイス内の2つの空間分離された強磁性体(fms)の局所化された量子スピンを絡み合うために電荷電流パルスを利用することができると予測する。
電流パルスの注入はスピンバルブ系に豊富な非平衡力学を持ち、多体状態の量子重ね合わせでは、伝導電子の自由度を追跡した後、空間的に分離されたFM層を混合絡み合った状態にする。
これは、導電電子から局在スピンへのスピン角運動量移動が、fm$_p$ と fm$_a$ の磁化の共線形配置においてもアクティブな量子スピン移動トルク機構を介して行われるためであり、従来のスピントルクが存在しない状況である。
fm層間の混合状態絡み合いの動的構築は、完全量子多体アプローチによる相互対数ネガティビティ、絡み合いエントロピー、相互情報を計算することによって定量化される。
提案手法におけるデコヒーレンスの影響,マルチ電子パルスの使用,およびシステムサイズによるスケーリングについても,現実的な実験条件下での予測の堅牢性を確認するために検討した。
最後に, FM層の非平衡な絡み合いを観測できる超高速X線分光法を用いて, 時間依存性の量子フィッシャー情報を抽出する「電流励起/X線プローブ」方式を提案する。
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