論文の概要: Full quantum state control of chiral molecules
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2402.17308v1
- Date: Tue, 27 Feb 2024 08:32:23 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2024-02-28 17:14:07.634369
- Title: Full quantum state control of chiral molecules
- Title(参考訳): キラル分子の完全な量子状態制御
- Authors: JuHyeon Lee, Elahe Abdiha, Boris G. Sartakov, Gerard Meijer, Sandra
Eibenberger-Arias
- Abstract要約: 選択された回転状態は、テーラーマイクロ波場を用いて選択されたエナンチオマーに対して濃縮することができる。
96%のエナンチオマー純度がラセミミクス混合物から得られることが判明した。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/
- Abstract: Controlling the internal quantum states of chiral molecules for a selected
enantiomer has a wide range of fundamental applications. Using tailored
microwave fields, a chosen rotational state can be enriched for a selected
enantiomer, even starting from a racemic mixture. This enables rapid switching
between samples of different enantiomers in a given state, holding great
promise, for instance, for measuring parity violation in chiral molecules.
Achieving full enantiomer-specific state transfer is a key requirement for this
and many other applications. Although theoretically feasible, achieving the
required experimental conditions seemed unrealistic. Here, we realize
near-ideal conditions, overcoming both the limitations of thermal population
and spatial degeneracy in rotational states. Our results show that 96%
state-specific enantiomeric purity can be obtained from a racemic mixture, in
an approach that is universally applicable to all chiral molecules of C1
symmetry.
- Abstract(参考訳): 選択されたエナンチオマーに対するキラル分子の内部量子状態の制御には、幅広い基礎応用がある。
調整されたマイクロ波場を用いて、選択された回転状態は、ラセミ混合物からでも選択されたエナンチオマーに対して濃縮することができる。
これにより、特定の状態で異なるエナンチオマーのサンプルを素早く切り替えることができ、例えばキラル分子のパリティ違反を測定するといった大きな可能性を秘めている。
完全なエナンチオマー特異的な状態移動を達成することは、これや他の多くのアプリケーションにとって重要な要件である。
理論的には実現可能ではあったが、必要な実験条件を達成することは現実的ではなかった。
ここでは, 熱人口の限界と回転状態の空間縮退を克服し, ほぼ理想的条件を実現する。
以上の結果から,C1対称性のすべてのキラル分子に普遍的に適用可能なアプローチにより,96%の状態特異なエナンチオマー純度をラセミ混合物から得ることができた。
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