論文の概要: Differential-phase-shift QKD with practical Mach-Zehnder interferometer
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2405.11760v1
- Date: Mon, 20 May 2024 03:38:02 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2024-05-21 14:23:32.338476
- Title: Differential-phase-shift QKD with practical Mach-Zehnder interferometer
- Title(参考訳): 実用的なマッハ・ツェンダー干渉計を用いた差動位相シフトQKD
- Authors: Akihiro Mizutani, Masanori Terashita, Junya Matsubayashi, Shogo Mori, Ibuki Matsukura, Suzuna Tagawa, Kiyoshi Tamaki,
- Abstract要約: 我々は、測定ユニットに主要な欠陥を組み込むことにより、DPSプロトコルの実装セキュリティを強化する。
数値シミュレーションにより, 理想値からの透過率の変動が$pm0.5%$であっても, キーレートは0.57でしか劣化しないことが示された。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: Differential-phase-shift (DPS) quantum key distribution stands as a promising protocol due to its simple implementation, which can be realized with a train of coherent pulses and a passive measurement unit. Besides, this protocol has the advantage of being robust against imperfections in the light source. Unfortunately, however, as for the measurement unit, existing security proofs put unrealistic assumptions on it, which could be security loopholes in actual implementations. In this paper, we enhance the implementation security of the DPS protocol by incorporating a major imperfection in the measurement unit. Specifically, our proof enables us to employ practical beam splitters with a known range of the transmittance rather than the one with exactly $50\%$, as was assumed in the existing security proofs. Our numerical simulations demonstrate that even with fluctuations of $\pm0.5\%$ in the transmittance from the ideal value, the key rate degrades only by a factor of 0.57. This result highlights the feasibility of the DPS protocol with practical measurement setups.
- Abstract(参考訳): 微分位相シフト(DPS)量子鍵分布は、単純な実装のため有望なプロトコルであり、コヒーレントパルス列と受動測定ユニットで実現可能である。
さらに、このプロトコルは光源の欠陥に対して堅牢であるという利点がある。
しかし残念ながら、測定ユニットに関しては、既存のセキュリティ証明が非現実的な仮定を定めているため、実際の実装ではセキュリティの抜け穴になる可能性がある。
本稿では、測定ユニットに主要な欠陥を組み込むことにより、DPSプロトコルの実装セキュリティを強化する。
具体的には、既存のセキュリティ証明で仮定されたように、正確に50\%$のビームスプリッタよりも、送信範囲の既知の実用的なビームスプリッタを使用できる。
数値シミュレーションにより, 理想値からの透過率の変動が$\pm0.5\%である場合でも, 鍵レートは0.57でしか劣化しないことが示された。
この結果は,DPSプロトコルの実現可能性を示すものである。
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