論文の概要: Correlated catalyst in quantum thermodynamics
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2407.10097v1
- Date: Sun, 14 Jul 2024 06:27:17 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2024-07-16 19:28:46.623385
- Title: Correlated catalyst in quantum thermodynamics
- Title(参考訳): 量子熱力学における相関触媒
- Authors: Naoto Shiraishi,
- Abstract要約: 熱的操作の2つの重要な特性,ギブス保存特性と共変特性について検討した。
ギブス保存操作の状態変換性は、熱力学の第2法則によって完全に特徴づけられる。
共変演算の状態可換性は、初期状態が有限コヒーレンスである限り自由であることが示される。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: In this short review article, we present recent progress in quantum thermodynamics in the framework with a correlated catalyst. We examine two key properties of thermal operations, the Gibbs preserving property and the covariant property. The state convertibility of a Gibbs preserving operation is fully characterized by the second law of thermodynamics with the nonequilibrium free energy. The state convertibility of a covariant operation is shown to be free as long as an initial state has finite coherence. We finally show that these two findings can be combined in the enhanced thermal operation (covariant Gibbs-preserving operation).
- Abstract(参考訳): 本稿では, 相関触媒を用いたフレームワークにおける量子熱力学の最近の進歩について述べる。
熱的操作の2つの重要な特性,ギブス保存特性と共変特性について検討した。
ギブス保存操作の状態変換性は、非平衡自由エネルギーを持つ熱力学の第2法則によって完全に特徴づけられる。
共変演算の状態可換性は、初期状態が有限コヒーレンスである限り自由であることが示される。
この2つの知見は, 拡張熱操作(共変ギブス保存操作)で組み合わせることができることを示す。
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