論文の概要: Is the Past Determined?
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2009.02588v2
- Date: Fri, 5 Mar 2021 17:01:14 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-05-03 18:41:34.991449
- Title: Is the Past Determined?
- Title(参考訳): 過去は決定されているか?
- Authors: Herv\'e Zwirn
- Abstract要約: 最近の論文では、遅延選択実験を説明するために、時間効果の逆向きに議論した。
私は、たとえ通常の意味で、現在や過去に対する物理的な影響がないとしても、観察者の過去が完全には決定されないことがあることを考慮しなければなりません。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: In a recent paper, I argued against backward in time effects used by several
authors to explain delayed choice experiments. I gave an explanation showing
that there is no physical influence propagating from the present to the past
and modifying the state of the system at a time previous to the measurement.
However, though the solution is straightforward in the case of delayed choice
experiments involving only one particle, it is subtler in the case of
experiments involving two entangled particles because they give rise to
EPR-like situations. Considering that a measurement is not an actual change of
the physical state of a system and is relative to the observer allows to
understand that there is neither backward in time effects nor instantaneous
collapse of the second system when the first one is measured, as is often
postulated.This allows also to get rid of any non-locality. In this paper, I
want to go further into the consequences of this way of considering the
measurement, that I have called Convivial Solipsism, and show that even if, in
the usual sense, there is no physical effect of the present or of the future on
the past, we must nevertheless consider that the observer's past is sometimes
not entirely determined and that it becomes determined only when certain
measurements are done latter. This apparent contradiction disappears if one
understand that each observer builds, through her own measurements, her own
world (that I call the phenomenal world in Convivial Solipsism) which is
different from what we are used to consider as the common world shared by
everybody.
- Abstract(参考訳): 最近の論文では、複数の著者が遅延選択実験を説明するのに用いた時間の影響について論じた。
測定に先立って,現在から過去へ伝播する物理的影響が無く,システムの状態が変化していることを示す説明を行った。
しかし、この解は1つの粒子のみを含む遅延選択実験では単純であるが、EPRのような状況を引き起こすため、2つの絡み合った粒子を含む実験では微妙である。
測定がシステムの物理的状態の実際の変化ではなく、観測者と相対的であることを考えると、第1の計測がしばしば仮定されるように、第2の系の後方効果や瞬間的な崩壊がないことを理解することができ、非局所性も排除できる。
本稿では、この測定方法の結果について、私は「共生ソリプシズム(convivial solipsism)」と呼び、通常の意味では、現在や未来の物理的影響が過去にないとしても、観察者の過去は時として完全には決定されておらず、一定の測定がなされた場合にのみ決定されると考える必要があることを示す。
この明らかな矛盾は、それぞれのオブザーバーが自身の測定値を通じて自身の世界(私が生来ソリプシズムの現象世界と呼ぶ)を構築していると理解すれば消滅する。
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