論文の概要: Relating Heat and Entanglement in Strong Coupling Thermodynamics
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2104.05952v2
- Date: Tue, 28 Sep 2021 14:34:17 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-04-03 23:50:49.781129
- Title: Relating Heat and Entanglement in Strong Coupling Thermodynamics
- Title(参考訳): 強結合熱力学における熱と絡み合い
- Authors: Bert\'ulio de Lima Bernardo
- Abstract要約: 我々は強い結合状態における熱力学を研究するための新しいアプローチを開発する。
システムと環境の時間依存性の熱力学特性を計算するために,本手法を適用した。
その結果, 放熱と熱吸収の過渡的不均衡が, システム環境の絡み合いの発生の原因であることが示唆された。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: Explaining the influence of strong coupling in the dynamics of open quantum
systems is one of the most challenging issues in the rapidly growing field of
quantum thermodynamics. By using a particular definition of heat, we develop a
new approach to study thermodynamics in the strong coupling regime, which takes
into account quantum resources as coherence and entanglement. We apply the
method to calculate the time-dependent thermodynamic properties of a system and
an environment interacting via the generalized amplitude-damping channel
(GADC). The results indicate that the transient imbalance between heat
dissipated and heat absorbed that occurs in the process is responsible for the
generation of system-environment entanglement.
- Abstract(参考訳): 開量子系の力学における強い結合の影響を説明することは、急速に成長する量子熱力学の分野において最も難しい問題の一つである。
特定の熱の定義を用いることで、量子資源をコヒーレンスや絡み合いとして考慮し、強結合状態における熱力学を研究する新しい手法を開発した。
本手法は,一般振幅減衰チャネル(gadc)を介して相互作用するシステムと環境の時間依存性熱力学特性を計算する。
その結果, この過程における熱散逸と吸収熱の過渡的不均衡が, システム環境の絡み合いの発生に寄与していることが示唆された。
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