論文の概要: Assessing the nature of chiral-induced spin-selectivity by magnetic
resonance
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2105.02350v1
- Date: Wed, 5 May 2021 22:14:20 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-04-01 12:56:46.000509
- Title: Assessing the nature of chiral-induced spin-selectivity by magnetic
resonance
- Title(参考訳): 磁気共鳴によるキラル誘起スピン選択性の評価
- Authors: A. Chiesa, M. Chizzini, E. Garlatti, E. Salvadori, F. Tacchino, P.
Santini, I. Tavernelli, R. Bittl, M. Chiesa, R. Sessoli and S. Carretta
- Abstract要約: 単一分子レベルで生じる電子移動過程に着目することを提案する。
我々は、量子ビットを高感度でコヒーレントな磁気センサとして利用して、単純な磁気共鳴実験を設計する。
分子のランダムな配向解に関する時間分解型電子常磁性共鳴実験から情報を得ることができた。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: Understanding chiral induced spin-selectivity (CISS), resulting from charge
transport through helical systems, has recently inspired many experimental and
theoretical efforts, but is still object of intense debate. In order to assess
the nature of CISS, we propose to focus on electron-transfer processes
occurring at the single-molecule level. We design simple magnetic resonance
experiments, exploiting a qubit as a highly sensitive and coherent magnetic
sensor, to provide clear signatures of the acceptor polarization. Moreover, we
show that information could even be obtained from time-resolved electron
paramagnetic resonance experiments on a randomly-oriented solution of
molecules. The proposed experiments will unveil the role of chiral linkers in
electron-transfer and could also be exploited for quantum computing
applications.
- Abstract(参考訳): ヘリカルシステムによる電荷輸送によるキラル誘導スピン選択性(CISS)の理解は、最近多くの実験的、理論的努力に影響を与えたが、依然として激しい議論の対象となっている。
CISSの性質を評価するため,単一分子レベルで発生した電子移動過程に焦点をあてる。
量子ビットを高感度でコヒーレントな磁気センサとして利用し、アクセプター偏極の明確なシグネチャを与える単純な磁気共鳴実験をデザインした。
さらに,分子のランダムな配向解に対する時間分解型電子常磁性共鳴実験から情報を得ることができた。
提案した実験は、電子移動におけるキラルリンカーの役割を明らかにし、量子コンピューティング用途にも活用できる。
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