論文の概要: Finite-Time Quantum Landauer Principle and Quantum Coherence
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2106.05743v3
- Date: Tue, 16 Nov 2021 12:50:28 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-03-27 02:00:41.658018
- Title: Finite-Time Quantum Landauer Principle and Quantum Coherence
- Title(参考訳): 有限時間量子ランダウアー原理と量子コヒーレンス
- Authors: Tan Van Vu and Keiji Saito
- Abstract要約: 従来のランダウアーのコストにより, 放熱熱は低く抑えられていることを示す。
我々は、量子コヒーレンスの観点から熱散逸の低い境界を導出する。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://creativecommons.org/licenses/by/4.0/
- Abstract: The Landauer principle states that any logically irreversible information
processing must be accompanied by dissipation into the environment. In this
study, we investigate the heat dissipation associated with finite-time
information erasure and the effect of quantum coherence in such processes. By
considering a scenario wherein information is encoded in an open quantum system
whose dynamics are described by the Markovian Lindblad equation, we show that
the dissipated heat is lower-bounded by the conventional Landauer cost, as well
as a correction term inversely proportional to the operational time. To clarify
the relation between quantum coherence and dissipation, we derive a lower bound
for heat dissipation in terms of quantum coherence. This bound quantitatively
implies that the creation of quantum coherence in the energy eigenbasis during
the erasure process inevitably leads to additional heat costs. The obtained
bounds hold for arbitrary operational time and control protocol. By following
an optimal control theory, we numerically present an optimal protocol and
illustrate our findings by using a single-qubit system.
- Abstract(参考訳): ランダウアーの原理では、論理的に不可逆な情報処理は環境への散逸を伴う必要がある。
本研究では,有限時間情報消去に伴う熱散逸と,そのようなプロセスにおける量子コヒーレンスの影響について検討する。
マルコフ・リンドブラド方程式によって力学を記述する開量子系に情報がエンコードされるシナリオを考えることで、散逸した熱は従来のランドーアーコストにより低いバウンドであり、また操作時間と逆比例する補正項を示す。
量子コヒーレンスと散逸の関係を明らかにするために, 量子コヒーレンスの観点からは, 放熱限界の低さを導出する。
この束縛は、消去過程におけるエネルギー固有バシスにおける量子コヒーレンスの生成が必然的にさらなる熱コストをもたらすことを意味する。
得られたバウンドは任意の操作時間と制御プロトコルを保持する。
最適制御理論に従うことにより、最適プロトコルを数値的に提示し、単一キュービットシステムを用いて結果を示す。
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