論文の概要: Nonequilibrium Quantum Thermodynamics in Non-Markovian Adiabatic Speedup
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2106.09283v2
- Date: Tue, 27 Jul 2021 03:37:36 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-03-26 10:57:58.996921
- Title: Nonequilibrium Quantum Thermodynamics in Non-Markovian Adiabatic Speedup
- Title(参考訳): 非マルコフ断熱速度アップにおける非平衡量子力学
- Authors: Zhao-Ming Wang, Feng-Hua Ren, Marcelo S. Sarandy, Mark S. Byrd
- Abstract要約: 非マルコフ開系における断熱速度アップ過程におけるシステムと浴間の熱伝達について検討した。
熱電流はシステムバス結合強度と浴温の増加とともに増加するが、非マルコフの性質によって制限される。
非マルコビアン性は、近似的な断熱力学を通してシステムを駆動するのに有用なツールであることを示す。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: Understanding heat transfer between a quantum system and its environment is
of undisputed importance if reliable quantum devices are to be constructed.
Here, we investigate the heat transfer between system and bath in non-Markovian
open systems in the process of adiabatic speedup. Using the quantum state
diffusion equation method, the heat current, energy current, and power are
calculated during free evolution and under external control of the system.
While the heat current increases with increasing system-bath coupling strength
and bath temperature, it can be restricted by the non-Markovian nature of the
bath. Without pulse control, the heat current is nearly equal to the energy
current. On the other hand, with pulse control, the energy current turns out to
be nearly equal to the power. In this scenario, we show that non-Markovianity
is a useful tool to drive the system through an approximate adiabatic dynamics,
with pulse control acting in the conversion between heat current and power
throughout the evolution.
- Abstract(参考訳): 量子システムと環境の間の熱伝達を理解することは、信頼できる量子デバイスを構築する必要がある場合、未解決の重要さである。
本稿では,非マルコフ開系における断熱速度向上過程におけるシステムと浴間の熱伝達について検討する。
量子状態拡散方程式(quantum state diffusion equation)法を用いて、自由発展と外部制御の間、熱電流、エネルギー電流、電力を計算する。
熱電流は, 系の結合強度と浴温の増加とともに増加するが, 非マルコフ性により抑制される。
パルス制御がなければ、熱電流はエネルギー電流とほぼ等しい。
一方、パルス制御により、エネルギー電流は電力とほぼ等しいことが判明する。
このシナリオでは、非マルコビアン性は、進化を通じて熱電流と電力の変換に作用するパルス制御を用いて、近似断熱力学を通してシステムを駆動するための有用なツールであることを示す。
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