論文の概要: Entanglement barrier and its symmetry resolution: theory and experiment
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2209.04393v1
- Date: Fri, 9 Sep 2022 16:57:43 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-01-27 05:21:20.742513
- Title: Entanglement barrier and its symmetry resolution: theory and experiment
- Title(参考訳): 絡み合い障壁とその対称性分解:理論と実験
- Authors: Aniket Rath, Vittorio Vitale, Sara Murciano, Matteo Votto, J\'er\^ome
Dubail, Richard Kueng, Cyril Branciard, Pasquale Calabrese, Beno\^it
Vermersch
- Abstract要約: 作用素エンタングルメント(Operator entanglement, OE)は、密度行列の複雑性の鍵となる定量化器である。
量子多体系における還元密度行列のOEの測定実験を行った。
SROEの成長の開始に要する時間遅延と、電荷セクター間の効果的な分断という3つの大きな物理的効果を明らかにする。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 1.2647816797166163
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: The operator entanglement (OE) is a key quantifier of the complexity of a
reduced density matrix. In out-of-equilibrium situations, e.g. after a quantum
quench of a product state, it is expected to exhibit an entanglement barrier.
The OE of a reduced density matrix initially grows linearly as entanglement
builds up between the local degrees of freedom, it then reaches a maximum, and
ultimately decays to a small finite value as the reduced density matrix
converges to a simple stationary state through standard thermalization
mechanisms. Here, by performing a new data analysis of the published
experimental results of [Brydges et al., Science 364, 260 (2019)], we obtain
the first experimental measurement of the OE of a subsystem reduced density
matrix in a quantum many-body system. We employ the randomized measurements
toolbox and we introduce and develop a new efficient method to post-process
experimental data in order to extract higher-order density matrix functionals
and access the OE. The OE thus obtained displays the expected barrier as long
as the experimental system is large enough. For smaller systems, we observe a
barrier with a double-peak structure, whose origin can be interpreted in terms
of pairs of quasi-particles being reflected at the boundary of the qubit chain.
As $U(1)$ symmetry plays a key role in our analysis, we introduce the notion of
symmetry resolved operator entanglement (SROE), in addition to the total OE. To
gain further insights into the SROE, we provide a thorough theoretical analysis
of this new quantity in chains of non-interacting fermions, which, in spite of
their simplicity, capture most of the main features of OE and SROE. In
particular, we uncover three main physical effects: the presence of a barrier
in any charge sector, a time delay for the onset of the growth of SROE, and an
effective equipartition between charge sectors.
- Abstract(参考訳): 作用素エンタングルメント(英: operator entanglement、OE)は、還元密度行列の複雑さの鍵量子化器である。
平衡外の状況では、例えば、積状態の量子クエンチの後、絡み合い障壁を示すことが期待される。
還元密度行列のoeは、まず局所自由度の間に絡み合うにつれて線形に成長し、その後最大値に達すると、還元密度行列が標準熱化機構を通じて単純な定常状態に収束するにつれて、最終的に小さな有限値に崩壊する。
ここでは、[Brydges et al., Science 364, 260 (2019)] の公表された実験結果の新しいデータ解析を行うことにより、量子多体系におけるサブシステム還元密度行列のOEを初めて実験的に測定する。
我々は, ランダム化測定ツールボックスを採用し, 高次密度行列関数を抽出しoeにアクセスするために, 実験データを後処理する新しい効率的な手法を考案した。
これにより得られたoeは、実験系が十分大きい限り、期待される障壁を表示する。
より小さな系では、量子ビット鎖の境界で反射される準粒子の対によって起源を解釈できる二重ピーク構造を持つ障壁を観測する。
解析において、$U(1)$対称性が重要な役割を果たすので、全 OE に加えて対称性分解作用素絡み合い (SROE) の概念を導入する。
SROEに関するさらなる知見を得るために、我々はこの新しい量の非相互作用フェルミオン鎖の理論的な分析を行い、その単純さにもかかわらず、OEとSROEの主な特徴の大部分を捉える。
特に,電荷セクタにおけるバリアの存在,スロエの成長開始の遅延,電荷セクタ間の効果的な平衡の3つの物理効果を明らかにする。
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