論文の概要: Measurement of the energy relaxation time of quantum states in quantum
annealing with a D-Wave machine
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2302.10486v1
- Date: Tue, 21 Feb 2023 07:29:23 GMT
- ステータス: 翻訳完了
- システム内更新日: 2023-02-22 16:07:27.271512
- Title: Measurement of the energy relaxation time of quantum states in quantum
annealing with a D-Wave machine
- Title(参考訳): d-waveマシンを用いた量子アニールにおける量子状態のエネルギー緩和時間の測定
- Authors: Takashi Imoto, Yuki Susa, Tadashi Kadowaki, Ryoji Miyazaki, Yuichiro
Matsuzaki
- Abstract要約: 量子アニールにおける励起状態のコヒーレンス時間(コヒーレンス時間)をD波デバイスで測定する方法を提案し,実証する。
モデルの励起状態のエネルギー緩和時間は、単一の量子ビットの励起状態のエネルギーよりも桁違い長いことが分かる。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: Quantum annealing has been demonstrated with superconducting qubits. Such a
quantum annealer has been used to solve combinational optimization problems and
is also useful as a quantum simulator to investigate the properties of the
quantum many-body systems. However, the coherence properties of actual devices
provided by D-Wave Quantum Inc. are not sufficiently explored. Here, we propose
and demonstrate a method to measure the coherence time of the excited state in
quantum annealing with the D-Wave device. More specifically, we investigate the
energy relaxation time of the first excited states of a fully connected Ising
model with a transverse field. We find that the energy relaxation time of the
excited states of the model is orders of magnitude longer than that of the
excited state of a single qubit, and we qualitatively explain this phenomenon
by using a theoretical model. The reported technique provides new possibilities
to explore the decoherence properties of quantum many-body systems with the
D-Wave machine.
- Abstract(参考訳): 量子アニールは超伝導量子ビットで実証されている。
このような量子アニーラは組合せ最適化問題を解くために使われており、量子多体系の性質を調べるための量子シミュレータとしても有用である。
しかし、D-Wave Quantum Inc.が提供する実際の装置のコヒーレンス特性は十分に調査されていない。
本稿では,d-waveデバイスを用いた量子アニールにおける励起状態のコヒーレンス時間を測定する手法を提案する。
具体的には, 横断場を有する完全連結Isingモデルの第一励起状態のエネルギー緩和時間について検討する。
モデルの励起状態のエネルギー緩和時間は、単一の量子ビットの励起状態のエネルギー緩和時間よりも桁違いに長いことが分かり、理論モデルを用いて定性的にこの現象を説明する。
報告された技術は、量子多体系のデコヒーレンス特性をD-Waveマシンで探索する新たな可能性を提供する。
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