論文の概要: Entropy Cost of "Erasure" in Physically Irreversible Processes
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2307.02643v2
- Date: Wed, 6 Sep 2023 16:35:15 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-09-07 18:48:08.826284
- Title: Entropy Cost of "Erasure" in Physically Irreversible Processes
- Title(参考訳): 物理的不可逆過程における「消去」のエントロピーコスト
- Authors: R. E. Kastner, Andreas Schlatter
- Abstract要約: ランダウアーの原理の制限された形態は、熱システムに当てはまる。
この分析のさらなる意味は、マクスウェルのデーモンが現実世界に存在しないことである。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: A restricted form of Landauer's Principle, independent of computational
considerations, is shown to hold for thermal systems by reference to the joint
entropy associated with conjugate observables. It is shown that the source of
the compensating entropy for irreversible physical processes is due to the
ontological uncertainty attending values of such mutually incompatible
observables, rather than due to epistemic uncertainty as traditionally assumed
in the information-theoretic approach. In particular, it is explicitly shown
that erasure of logical (epistemic) information via reset operations is not
equivalent to erasure of thermodynamic entropy, so that the traditional,
information-theoretic form of Landauer's Principle is not supported by the
physics. A further implication of the analysis is that there is no Maxwell's
Demon in the real world.
- Abstract(参考訳): ランダウアーの原理の制限形式は、計算的な考察とは無関係に、共役可観測物に関連した合同エントロピーを参照して、熱システムに対して成り立つ。
非可逆的物理的過程に対する補償エントロピーの源は、情報理論的なアプローチで伝統的に想定された認識的不確実性ではなく、相互に相容れない可観測性の値に付随する存在論的不確実性にあることが示されている。
特に、リセット操作による論理的(直観的)情報の消去は熱力学的エントロピーの消去と等価ではないことが明確に示され、従来のランダウアーの原理の情報理論形式は物理学では支持されない。
分析のさらなる意味は、現実世界にマクスウェルの悪魔はいないということである。
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