論文の概要: Dissipation-induced collective advantage of a quantum thermal machine
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2310.01938v2
- Date: Thu, 25 Apr 2024 18:00:08 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2024-04-29 18:07:56.529620
- Title: Dissipation-induced collective advantage of a quantum thermal machine
- Title(参考訳): 散逸による量子熱機械の集団的優位性
- Authors: Matteo Carrega, Luca Razzoli, Paolo Andrea Erdman, Fabio Cavaliere, Giuliano Benenti, Maura Sassetti,
- Abstract要約: N$構成部品からなる作業媒体(WM)は、N$独立エンジンの並列動作よりも優れた性能を示す。
本稿では,WMにおける非自明な相関関係を媒介する共通環境の存在が,量子熱エンジンの性能向上につながることを示す。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: Do quantum correlations lead to better performance with respect to several different systems working independently? For quantum thermal machines, the question is whether a working medium (WM) made of $N$ constituents exhibits better performance than $N$ independent engines working in parallel. Here, by inspecting a microscopic model with the WM composed by two non-interacting quantum harmonic oscillators, we show that the presence of a common environment can mediate non-trivial correlations in the WM leading to better quantum heat engine performance -- maximum power and efficiency -- with respect to an independent configuration. Furthermore, this advantage is striking for strong dissipation, a regime in which two independent engines cannot deliver any useful power. Our results show that dissipation can be exploited as a useful resource for quantum thermal engines, and are corroborated by optimization techniques here extended to non-Markovian quantum heat engines.
- Abstract(参考訳): 量子相関は、独立して動作する複数の異なるシステムに対して、より良いパフォーマンスをもたらすか?
量子熱機械では、$N$成分からなる作業媒体(WM)が、$N$独立エンジンの並列動作よりも優れた性能を示すかどうかが問題である。
ここでは、相互作用しない2つの量子調和振動子からなるWMで顕微鏡モデルを検査することにより、共通環境の存在がWM内の非自明な相関を媒介し、独立構成に関して量子熱エンジンの性能(最大出力と効率)が向上することを示す。
さらに、この利点は2基の独立系エンジンが有用な電力を供給できない体制である強い消耗を目立たせる。
以上の結果から, 散逸は量子熱機関の有用な資源として利用でき, 非マルコフ量子熱エンジンに拡張された最適化手法によって相関していることがわかった。
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