論文の概要: Driving noncollinear interlayer exchange coupling intrinsically in magnetic trilayers
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2409.00911v2
- Date: Fri, 6 Sep 2024 02:14:47 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2024-09-09 11:10:06.405171
- Title: Driving noncollinear interlayer exchange coupling intrinsically in magnetic trilayers
- Title(参考訳): 磁気三層膜に内在する非線形層間交換結合の駆動
- Authors: Guan-Wei Peng, Hung-Chin Wang, Yu-Jie Zhong, Chao-Cheng Kaun, Ching-Hao Chang,
- Abstract要約: Fe/Ag/Fe三層膜の磁気モーメントは、Agスペーサの特定の幅で垂直になる傾向にある。
このアライメントはAg量子井戸状態によって媒介され、3層にわたってスピンスパイラルを示す。
以上の結果から,非直線IECは磁気デバイスやブートスピントロニクス技術を制御する自由度に優れており,輸送能力も向上していることが明らかとなった。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 9.39981331622947
- License: http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/
- Abstract: Ferromagnetic side layers sandwiching a nonmagnetic spacer as a metallic trilayer has become a pivotal platform for achieving spintronic devices. Recent experiments demonstrate that manipulating the width or the nature of conducting spacer induces noncollinear magnetic alignment between the side layers. Our theoretical analysis reveals that altering the width of spacer significantly affects the interlayer exchange coupling (IEC), resulting in noncollinear alignment. Through analytic and first-principles methods, our study on the Fe/Ag/Fe trilayer shows that at a specific width of the Ag spacer, the magnetic moments of side layers tend to be perpendicular. This alignment is mediated by Ag quantum well states, exhibiting spin spirals across the trilayer. Our results reveal that the noncollinear IEC offers a degree of freedom to control magnetic devices and boot spintronic technology with improved transport capabilities.
- Abstract(参考訳): 非磁性スペーサを金属三層として挟む強磁性側層は、スピントロニクスデバイスを実現するための重要なプラットフォームとなっている。
最近の実験では、導電スペーサの幅や性質を操作することにより、側層間の非線形磁気アライメントが誘導されることが示されている。
理論解析の結果,スペーサ幅の変化は層間交換結合(IEC)に大きく影響し,非線形アライメントをもたらすことが明らかとなった。
解析および第1原理法により、Agスペーサの特定の幅において、側層の磁気モーメントが垂直であることを示す。
このアライメントはAg量子井戸状態によって媒介され、3層にわたってスピンスパイラルを示す。
以上の結果から,非直線IECは磁気デバイスやブートスピントロニクス技術を制御する自由度に優れており,輸送能力も向上していることが明らかとなった。
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