論文の概要: Adiabatic theorem for closed quantum systems initialized at finite
temperature
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2002.02947v3
- Date: Thu, 26 Nov 2020 08:11:15 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-06-04 07:23:28.738769
- Title: Adiabatic theorem for closed quantum systems initialized at finite
temperature
- Title(参考訳): 有限温度初期化閉量子系に対する断熱定理
- Authors: Nikolai Il`in, Anastasia Aristova, Oleg Lychkovskiy
- Abstract要約: 有限温度断熱性に対する十分条件を証明した。
注目すべきは、有限温度の断熱性は純粋な状態の断熱性よりも頑丈であるということである。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: The evolution of a driven quantum system is said to be adiabatic whenever the
state of the system stays close to an instantaneous eigenstate of its
time-dependent Hamiltonian. The celebrated quantum adiabatic theorem ensures
that such pure state adiabaticity can be maintained with arbitrary accuracy,
provided one chooses a small enough driving rate. Here, we extend the notion of
quantum adiabaticity to closed quantum systems initially prepared at finite
temperature. In this case adiabaticity implies that the (mixed) state of the
system stays close to a quasi-Gibbs state diagonal in the basis of the
instantaneous eigenstates of the Hamiltonian. We prove a sufficient condition
for the finite temperature adiabaticity. Remarkably, it implies that the finite
temperature adiabaticity can be more robust than the pure state adiabaticity,
particularly in many-body systems. We present an example of a many-body system
where, in the thermodynamic limit, the finite temperature adiabaticity is
maintained, while the pure state adiabaticity breaks down.
- Abstract(参考訳): 駆動された量子系の進化は、系の状態が時間に依存したハミルトニアンの瞬時固有状態に近づくと断熱的になると言われる。
有名な量子断熱定理は、十分な駆動率を選べば、そのような純粋な状態断熱性は任意の精度で維持できる。
ここで、量子断熱性の概念を、最初は有限温度で準備された閉量子系に拡張する。
この場合 adiabaticity は、系の(混合された)状態がハミルトニアンの瞬時固有状態に基づいて準ギブズ状態の対角線近くにあることを意味する。
有限温度断熱性に対する十分条件を証明する。
これは、特に多体系において、有限温度断熱性が純粋な状態断熱性よりも頑丈であることを意味する。
本稿では,熱力学的極限において有限温度の断熱性が維持され,純状態の断熱性が崩壊する多体系の例を示す。
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