論文の概要: The roles of quantum coherence in thermodynamic processes
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2201.12202v1
- Date: Fri, 28 Jan 2022 15:58:14 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-02-27 16:02:05.243016
- Title: The roles of quantum coherence in thermodynamic processes
- Title(参考訳): 熱力学過程における量子コヒーレンスの役割
- Authors: Jingyi Chen, Guozhen Su, Jincan Chen, and Shanhe Su
- Abstract要約: コヒーレント因子は、可観測因子を系密度作用素とハミルトン作用素の基底ベクトルの拡張として記述することで決定することができる。
スピン沈降や光子の自然放出といった有限時間熱力学過程におけるコヒーレンスの役割を明らかにする。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: Quantum coherence associated with the superpositions of two different sets of
eigenbasis vectors has been regarded as essential in thermodynamics. It is
found that coherent factors can be determined by writing observables as an
expansion in the basis vectors of the systemic density operator and
Hamiltonian. We reveal the roles of coherence in finite-time thermodynamic
processes, such as the spin precession and the spontaneous emission of a
photon. Results show that the work in the spin precession and the heat in the
spontaneous emission process are mainly generated by coherence.
- Abstract(参考訳): 2つの異なる固有基底ベクトルの重ね合わせに付随する量子コヒーレンスは熱力学において必須であると考えられている。
系密度作用素とハミルトニアンの基底ベクトルの拡張として観測因子を記述することにより、コヒーレント因子を決定することができる。
スピンの偏差や光子の自発的放出といった有限時間熱力学過程におけるコヒーレンスの役割を明らかにする。
その結果,スピン沈降と自然放出過程における熱は,主にコヒーレンスによって生成されることがわかった。
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