論文の概要: On the role of initial coherence in the spin phase-space entropy
production rate
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2207.05627v3
- Date: Thu, 2 Feb 2023 17:54:44 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-02-05 09:39:04.958793
- Title: On the role of initial coherence in the spin phase-space entropy
production rate
- Title(参考訳): スピン相空間エントロピー生成速度における初期コヒーレンスの役割について
- Authors: G. Zicari, B. \c{C}akmak, \"Ozg\"ur E. M\"ustecapl{\i}o\u{g}lu, M.
Paternostro
- Abstract要約: 有限サイズの二部量子系を局所的な非一意チャネルを通して平衡から外す過程において生じるエントロピー生成を考えると、系の状態におけるエントロピー生成と量子コヒーレンス度との間には一般的な単調性関係は存在しないことを示す。
我々の結果は、量子プロセスの非平衡熱力学における真の量子的特徴の役割を体系的に研究することを要求する。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/
- Abstract: Recent studies have pointed out the intrinsic dependence of figures of merit
of thermodynamic relevance -- such as work, heat and entropy production -- on
the amount of quantum coherences that is made available to a system. However,
whether coherences hinder or enhance the value taken by such quantifiers of
thermodynamic performance is yet to be ascertained. We show that, when
considering entropy production generated in a process taking a finite-size
bipartite quantum system out of equilibrium through local non-unitary channels,
no general monotonicity relationship exists between the entropy production and
degree of quantum coherence in the state of the system. A direct correspondence
between such quantities can be retrieved when considering specific forms of
open-system dynamics applied to suitably chosen initial states. Our results
call for a systematic study of the role of genuine quantum features in the
non-equilibrium thermodynamics of quantum processes.
- Abstract(参考訳): 近年の研究では、仕事、熱、エントロピー生成などの熱力学的関連性の数値が、システムで利用可能な量子コヒーレンス量に本質的に依存していることが指摘されている。
しかしながら、コヒーレンスがそのような熱力学性能の量化器によって取られた値の妨げとなるか、あるいは強化されるかはまだ確認されていない。
局所非ユニタリチャネルを介して有限サイズの二成分量子系を平衡から取り出す過程で発生するエントロピー生成を考えると、エントロピー生成と系の状態における量子コヒーレンス度の間には一般の単調性関係が存在しないことが示されている。
このような量間の直接対応は、好適に選択された初期状態に適用された特定の形態の開系力学を考えると得られる。
我々の結果は、量子プロセスの非平衡熱力学における真の量子特徴の役割を体系的に研究することを要求する。
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