論文の概要: Casimir-Polder attraction and repulsion between nanoparticles and
graphene in out-of-thermal-equilibrium conditions
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2205.13518v2
- Date: Mon, 26 Feb 2024 11:09:40 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2024-02-29 01:24:23.767989
- Title: Casimir-Polder attraction and repulsion between nanoparticles and
graphene in out-of-thermal-equilibrium conditions
- Title(参考訳): 熱平衡条件下でのナノ粒子とグラフェンのカシミール-ポルダーアトラクションと反発
- Authors: G. L. Klimchitskaya, V. M. Mostepanenko, and O. Yu. Tsybin
- Abstract要約: 力の大きさはグラフェンシートの温度の上昇とともに増加する。
魅力的なカシミール・ポルダー力は、特定のナノ粒子-グラフェンの分離で消滅する。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: The nonequilibrium Casimir-Polder force between a nanoparticle and a graphene
sheet kept at different temperatures is investigated in the framework of Dirac
model using the formalism of the polarization tensor. It is shown that the
force magnitude increases with increasing temperature of a graphene sheet. At
larger separations an impact of nonequilibrium conditions on the force becomes
smaller. According to our results, the attractive Casimir-Polder force vanishes
at some definite nanoparticle-graphene separation and becomes repulsive at
larger separations if the temperature of a graphene sheet is smaller than that
of the environment. This effect may find applications both in fundamental
investigations of graphene and for the control of forces in microdevices of
bioelectronics.
- Abstract(参考訳): ナノ粒子とグラフェンシート間の非平衡カシミール・ポルダー力について, 偏光テンソルの定式化を用いたディラックモデルの枠組みを用いて検討した。
その結果, グラフェンシートの温度が上昇するにつれて, 力の大きさが増加することがわかった。
より大きな分離では、力に対する非平衡状態の影響が小さくなる。
以上の結果から, グラフェンシートの温度が環境よりも小さい場合, カシミール・ポルダー力は特定のナノ粒子-グラフェン分離で消滅し, より大きな分離で反発することがわかった。
この効果は、グラフェンの基礎研究とバイオエレクトロニクスのマイクロデバイスにおける力の制御の両方に応用できる。
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