論文の概要: Positive $\Delta E$ theorem
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2212.03914v1
- Date: Wed, 7 Dec 2022 19:17:52 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-01-09 18:51:24.424582
- Title: Positive $\Delta E$ theorem
- Title(参考訳): 正の$\Delta E$定理
- Authors: Nilakash Sorokhaibam
- Abstract要約: 系のエネルギーの変化(デルタE$)は、有限の正の温度で非常にカオス的な閉量子系が摂動するときに常に正であることを示す。
システムが無限温度であれば、$Delta E$、$Delta S$、$Delta EE$は、すべて完全にゼロである。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: We show that the change in energy ($\Delta E$) of a system is always positive
when a highly chaotic closed quantum system at finite positive temperature is
perturbed. This result holds true universally at linear order. Assuming
eigenstate thermalization hypothesis (ETH), we show that this result holds true
at all orders. For these systems, the entropy (S) increases with increasing
temperature. Moreover, entanglement entropy (EE) of a subsystem is also equal
to the extensive thermal entropy associated with the subsystem. So, $\Delta E$,
$\Delta S$ and $\Delta EE$ are always positive at finite positive temperature.
If the system is at negative temperature, $\Delta E$ is negative but $\Delta S$
and $\Delta EE$ are positive. If the system is at infinite temperature, $\Delta
E$, $\Delta S$ and $\Delta EE$ are all exactly zero.
- Abstract(参考訳): 有限正の温度で非常にカオス的な閉量子系が摂動した場合、系のエネルギーの変化(デルタE$)は常に正であることを示す。
この結果は線型順序で普遍的に真となる。
固有状態熱化仮説(ETH)を仮定すると、この結果はあらゆる順序で真であることを示す。
これらの系では、エントロピー(S)は温度上昇とともに増加する。
さらに、サブシステムの絡み合いエントロピー(EE)は、サブシステムに関連する広範な熱エントロピーと等しい。
したがって、$\Delta E$、$\Delta S$、$\Delta EE$は常に有限正の温度で正となる。
システムが負の温度であれば、$\Delta E$は負だが、$\Delta S$と$\Delta EE$は正である。
系が無限温度であれば、$\Delta E$, $\Delta S$, $\Delta EE$ はすべてゼロである。
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