論文の概要: Electronic-vibrational resonance does not alter steady-state transport
in natural light-harvesting systems
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2212.13690v1
- Date: Wed, 28 Dec 2022 04:10:19 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-01-09 03:37:51.865795
- Title: Electronic-vibrational resonance does not alter steady-state transport
in natural light-harvesting systems
- Title(参考訳): 自然光ハーベスティング系における電子振動共鳴は定常輸送を変化させない
- Authors: Leonardo F. Calder\'on, Chern Chuang, Paul Brumer
- Abstract要約: 本研究では,光合成二量体の非平衡定常状態における分子内振動の役割について検討した。
励起子状態間のエネルギー差に共鳴する振動は、量子収量を増加させない。
すなわち、振動電子共鳴相互作用は自然の非コヒーレント光励起条件下でのエネルギー輸送を変化させない。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://creativecommons.org/licenses/by/4.0/
- Abstract: Oscillations in time-dependent 2D electronic spectra appear as evidence of
quantum coherence in light-harvesting systems related to electronic-vibrational
resonant interactions. Nature, however, takes place in a non-equilibrium
steady-state, so the relevance of these arguments to the natural process is
unclear. Here we examine the role of intramolecular vibrations in the
non-equilibrium steady-state of photosynthetic dimers in the natural scenario
of incoherent light excitation. It is found that vibrations resonant with the
energy difference between exciton states do not increase the quantum yield nor
the imaginary part of the intersite coherence that is relevant for transport
compared with non-resonant vibrations in the natural non-equilibrium steady
state. That is, the vibration-electronic resonance interaction does not alter
energy transport under natural incoherent-light excitation conditions.
- Abstract(参考訳): 時間依存2次元電子スペクトルの振動は、電子-振動共鳴相互作用に関連する光ハーベスティング系における量子コヒーレンスの証拠として現れる。
しかし、自然は非平衡定常状態で行われるため、これらの議論と自然過程との関連性は明らかでない。
本稿では,光合成二量体の非平衡定常状態における分子内振動の役割について考察する。
励起子状態間のエネルギー差に共振した振動は、自然非平衡定常状態の非共振振動と比較して、量子収率や輸送に関係するサイト間コヒーレンスの虚部を増加させないことが判明した。
すなわち、振動電子共鳴相互作用は自然の非コヒーレント光励起条件下でエネルギー輸送を変化させない。
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