論文の概要: Quantum Embedding Method for the Simulation of Strongly Correlated
Systems on Quantum Computers
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2302.03052v1
- Date: Mon, 6 Feb 2023 19:00:03 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-02-08 18:30:39.736078
- Title: Quantum Embedding Method for the Simulation of Strongly Correlated
Systems on Quantum Computers
- Title(参考訳): 量子コンピュータ上の強相関系のシミュレーションのための量子埋め込み法
- Authors: Max Rossmannek, Fabijan Pavo\v{s}evi\'c, Angel Rubio, Ivano Tavernelli
- Abstract要約: 本稿では、変分量子固有解法(VQE)アルゴリズムと密度汎関数理論(DFT)を組み合わせた投影型埋め込み法を提案する。
開発したVQE-in-DFT法は実量子デバイス上で効率よく実装され, ブチロニトリル中の三重結合破壊過程のシミュレーションに使用される。
この開発は、コンピュータによる薬物設計や、強い相関の断片を持つメタロエンザイムの研究など、様々な化学分野の恩恵を受けるだろう。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: Quantum computing has emerged as a promising platform for simulating strongly
correlated systems in chemistry, for which the standard quantum chemistry
methods are either qualitatively inaccurate or too expensive. However, due to
the hardware limitations of the available noisy near-term quantum devices,
their application is currently limited only to small chemical systems. One way
for extending the range of applicability can be achieved within the quantum
embedding approach. Herein, we employ the projection-based embedding method for
combining the variational quantum eigensolver (VQE) algorithm, although not
limited to, with density functional theory (DFT). The developed VQE-in-DFT
method is then implemented efficiently on a real quantum device and employed
for simulating the triple bond breaking process in butyronitrile. The results
presented herein show that the developed method is a promising approach for
simulating systems with a strongly correlated fragment on a quantum computer.
The developments as well as the accompanying implementation will benefit many
different chemical areas including the computer aided drug design as well as
the study of metalloenzymes with a strongly correlated fragment.
- Abstract(参考訳): 量子コンピューティングは、量子化学の標準的な手法が定性的に不正確か高価であるような、強相関の強い化学系をシミュレートするための有望なプラットフォームとして登場した。
しかし、利用可能なノイズの多い短期量子デバイスのハードウェア上の制限のため、その用途は現在、小さな化学システムに限られている。
応用範囲を広げる1つの方法は、量子埋め込みアプローチで達成できる。
本稿では,変分量子固有解法(VQE)アルゴリズムと密度汎関数理論(DFT)を組み合わせた投影型埋め込み法を用いる。
開発したvqe-in-dft法を実量子デバイスに効率的に実装し,ブチロニトリルの3重結合切断過程をシミュレートする。
本稿では, 量子コンピュータ上での強い相関フラグメントを持つシステムのシミュレーション手法として, 提案手法が有望であることを示す。
開発とそれに伴う実装は、コンピュータ支援薬物設計を含む多くの異なる化学領域と、強く相関した断片を持つ金属酵素の研究に恩恵をもたらすだろう。
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