論文の概要: Thermodynamics of adiabatic quantum pumping in quantum dots
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2306.08621v1
- Date: Wed, 14 Jun 2023 16:29:18 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-06-16 18:09:47.121140
- Title: Thermodynamics of adiabatic quantum pumping in quantum dots
- Title(参考訳): 量子ドットにおける断熱量子励起の熱力学
- Authors: Daniele Nello and Alessandro Silva
- Abstract要約: 2つのフェルミオンリードに接続された単一レベルの量子ドットである共鳴レベルモデルによる断熱量子ポンピングを考察する。
我々は, このモデルについて, 点のエネルギーレベルと熱浴によるトンネル速度の変動を考慮した一貫した熱力学的記述を開発した。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 77.34726150561087
- License: http://creativecommons.org/licenses/by/4.0/
- Abstract: We consider adiabatic quantum pumping through a resonant level model, a
single-level quantum dot connected to two fermionic leads. We develop a
consistent thermodynamic description of this model accounting for the variation
of the energy level of the dot and the tunnelling rates with the thermal baths.
We study various examples of pumping cycles computing the relevant
thermodynamic quantities, such as the entropy produced and the dissipated
power. We then compare these quantities with the transport properties of the
system. Among other results, we find that the entropy production rate vanishes
in the charge quantization limit while the dissipated power is quantized in the
same limit.
- Abstract(参考訳): 2つのフェルミオンリードに接続された単一レベルの量子ドットである共鳴レベルモデルによる断熱量子ポンピングを考える。
我々は, このモデルについて, 点のエネルギーレベルと熱浴によるトンネル速度の変動を考慮した一貫した熱力学的記述を開発した。
本研究では,エントロピーや散逸電力など,関連する熱力学量を計算するポンプサイクルの様々な例について検討する。
次に、これらの量をシステムの輸送特性と比較する。
その結果, 電荷量子化限界ではエントロピー生成速度が消失し, 散逸した電力は同じ限界で量子化されることがわかった。
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