論文の概要: Modified Landauer's principle: How much can the Maxwell's demon gain by
using general system-environment quantum state?
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2309.09678v1
- Date: Mon, 18 Sep 2023 11:35:44 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-09-19 13:50:31.963714
- Title: Modified Landauer's principle: How much can the Maxwell's demon gain by
using general system-environment quantum state?
- Title(参考訳): 修正ランドウアーの原理:一般のシステム環境量子状態を用いることでマクスウェルのデーモンはどのくらい得ることができるか?
- Authors: Sayan Mondal, Aparajita Bhattacharyya, Ahana Ghoshal, Ujjwal Sen
- Abstract要約: ランダウアーの原理は、システムのエントロピーの減少は必然的に環境への熱の放散につながると述べている。
ここでは、修正されたランダウアーの原理が、当初はシステムと環境が相関していたとしても、まだ維持されていることを示す。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.8192907805418583
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: The Landauer principle states that decrease in entropy of a system,
inevitably leads to a dissipation of heat to the environment. This statement is
usually established by considering the system to be in contact with an
environment that is initially in a thermal state with the system-environment
initial state being in a product state. Here we show that a modified Landauer
principle, with correction terms, still holds even if the system and
environment are initially correlated and the environment is in an athermal
state. Furthermore, we consider a case where the system is in contact with a
large athermal environment, such that the system dynamics allow Born-Markov
approximations, and we derive the finite-time modified Landauer's bound for the
same.
- Abstract(参考訳): ランダウアーの原理は、システムのエントロピーの減少は必然的に環境への熱の放散につながると述べている。
このステートメントは通常、最初に熱状態にある環境と接触するシステムと、製品状態にあるシステム環境初期状態とを考慮して確立される。
ここでは,システムと環境が初期相関関係にあり,環境が熱水状態であっても,修正されたランドウアー原理が依然として保持されていることを示す。
さらに,システムダイナミクスがボルン-マルコフ近似を可能にするような大規模熱水環境と接している場合を考え,有限時間修正ランドウアー境界を導出する。
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