論文の概要: Quantum thermodynamics of the spin-boson model using the principle of minimal dissipation
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2404.12118v2
- Date: Thu, 29 Aug 2024 14:15:03 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2024-08-30 19:08:38.975830
- Title: Quantum thermodynamics of the spin-boson model using the principle of minimal dissipation
- Title(参考訳): 極小散逸原理を用いたスピン-ボソンモデルの量子熱力学
- Authors: Salvatore Gatto, Alessandra Colla, Heinz-Peter Breuer, Michael Thoss,
- Abstract要約: 本研究では, 環境が作業量, 熱量, エントロピー生産量に与える影響について検討した。
その結果, 弱い結合形態の作業, 熱, エントロピー生産に有意な差が認められた。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 41.94295877935867
- License: http://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/
- Abstract: A recently developed approach to the thermodynamics of open quantum systems, on the basis of the principle of minimal dissipation, is applied to the spin-boson model. Employing a numerically exact quantum dynamical treatment based on the hierarchical equations of motion (HEOM) method, we investigate the influence of the environment on quantities such as work, heat and entropy production in a range of parameters which go beyond the weak-coupling limit and include both the non-adiabatic and the adiabatic regimes. The results reveal significant differences to the weak-coupling forms of work, heat and entropy production, which are analyzed in some detail.
- Abstract(参考訳): 最近開発されたオープン量子系の熱力学へのアプローチは、極小散逸の原理に基づいてスピン-ボソンモデルに適用されている。
階層型運動方程式(HEOM)法に基づく数値的正確な量子力学処理を用いて,弱結合限界を超え,非断熱型と断熱型の両方を含むパラメータの作業量,熱量,エントロピー生成量に対する環境の影響を調べた。
その結果, 弱い結合形態の作業, 熱, エントロピー生成に有意な差異が認められた。
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