論文の概要: Nonequilibrium effects in the Casimir force between two similar metallic
plates kept at different temperatures
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2002.08047v1
- Date: Wed, 19 Feb 2020 08:17:42 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-06-03 05:06:01.917302
- Title: Nonequilibrium effects in the Casimir force between two similar metallic
plates kept at different temperatures
- Title(参考訳): 異なる温度で保持された2つの類似金属板間のカシミール力の非平衡効果
- Authors: G.-L. Ingold, G. L. Klimchitskaya and V. M. Mostepanenko
- Abstract要約: 温度の異なる有限厚さの2つの類似板間のカシミール圧力について検討した。
非平衡カシミール圧力に対する平衡寄与に加えて、温度依存の誘電率に対して適切な非平衡寄与が生じる。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: We study the Casimir pressure between two similar plates of finite thickness
kept at different temperatures in the case when the dielectric permittivity of
the plates depends on temperature. It is suggested to consider the dielectric
permittivity at two different temperatures as the permittivities of two
dissimilar bodies, thus allowing to apply the theory of Casimir forces out of
thermal equilibrium developed earlier in the literature. Following this
approach, we show that, in addition to the equilibrium contribution to the
nonequilibrium Casimir pressure, a proper nonequilibrium contribution arises
for temperature-dependent dielectric permittivities. Furthermore, the
equilibrium contribution in this case does not equal the mean of the
equilibrium Casimir pressures at the temperatures of the plates. As an
application, the total nonequilibrium Casimir pressure between two gold plates
and between two titanium plates is calculated as a function of the plate
thickness and their separation, using the Drude and the plasma model. For plate
separations ranging from 0.5 to 2 micrometers, the relative difference between
the theoretical predictions for these two models reaches 39%. The proper
nonequilibrium term may be as large as 4% of the magnitude of the total
nonequilibrium pressure.
- Abstract(参考訳): 本研究では, 板の誘電率が温度に依存する場合に異なる温度で保持される有限厚さの2つの類似板間のカシミール圧力について検討した。
2つの異なる温度での誘電率を2つの異種体の誘電率と見なすことが提案され、これにより、文献の初期に発達した熱平衡からカシミール力の理論を適用することができる。
このアプローチに従って、非平衡カシミール圧力に対する平衡寄与に加えて、温度依存誘電率に対して適切な非平衡寄与が生じることを示す。
さらに、この場合の平衡寄与は、プレートの温度における平衡カシミール圧力の平均と等しいものではない。
適用例として,2枚の金板間および2枚のチタン板間における総非平衡カシミール圧力を,ドリュードとプラズマモデルを用いて板厚と分離の関数として算出した。
0.5マイクロメートルから2マイクロメートルのプレート分離では、この2つのモデルの理論的予測の相対的な差は39%に達する。
適切な非平衡項は、全非平衡圧力の大きさの4%にも達する。
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