論文の概要: Direct estimation of the energy gap between the ground state and excited
state with quantum annealing
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2007.10561v1
- Date: Tue, 21 Jul 2020 02:03:42 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-05-08 21:11:34.324435
- Title: Direct estimation of the energy gap between the ground state and excited
state with quantum annealing
- Title(参考訳): 量子アニーリングによる基底状態と励起状態のエネルギーギャップの直接推定
- Authors: Yuichiro Matsuzaki, Hideaki Hakoshima, Kenji Sugisaki, Yuya Seki and
Shiro Kawabata
- Abstract要約: 対象ハミルトニアンの基底状態と励起状態との間のエネルギーギャップを直接推定する。
超伝導量子ビットの典型的なパラメータに基づいて,本方式の性能を数値的に検討する。
我々の結果は、量子化学においてハミルトニアンのエネルギーギャップを推定する新しい方法である。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: Quantum chemistry is one of the important applications of quantum information
technology. Especially, an estimation of the energy gap between a ground state
and excited state of a target Hamiltonian corresponding to a molecule is
essential. In the previous approach, an energy of the ground state and that of
the excited state are estimated separately, and the energy gap can be
calculated from the subtraction between them. Here, we propose a direct
estimation of the energy gap between the ground state and excited state of the
target Hamiltonian with quantum annealing. The key idea is to combine a Ramsey
type measurement with the quantum annealing. This provides an oscillating
signal with a frequency of the energy gap, and a Fourier transform of the
signal let us know the energy gap. Based on typical parameters of
superconducting qubits, we numerically investigate the performance of our
scheme when we estimate an energy gap between the ground state and first
excited state of the Hamiltonian. We show robustness against non-adiabatic
transitions between the ground state and first-excited state. Our results pave
a new way to estimate the energy gap of the Hamiltonian for quantum chemistry.
- Abstract(参考訳): 量子化学は量子情報技術の重要な応用の1つである。
特に、分子に対応する標的ハミルトニアンの基底状態と励起状態との間のエネルギーギャップの推定が不可欠である。
前者のアプローチでは、基底状態のエネルギーと励起状態のエネルギーを別々に推定し、それら間の減算からエネルギーギャップを計算することができる。
本稿では,量子アニーリングによるターゲットハミルトニアンの基底状態と励起状態との間のエネルギーギャップの直接推定を提案する。
鍵となる考え方はラムゼー型測定と量子アニールを組み合わせることである。
これにより、エネルギーギャップの周波数で振動する信号が得られ、信号のフーリエ変換によってエネルギーギャップがわかる。
超伝導量子ビットの典型的なパラメータに基づき、ハミルトニアンの基底状態と第一励起状態の間のエネルギーギャップを推定するときに、このスキームの性能を数値的に検討する。
基底状態と第一励起状態の間の非断熱遷移に対する堅牢性を示す。
この結果は、量子化学におけるハミルトニアンのエネルギーギャップを推定する新しい方法である。
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