論文の概要: Second law of thermodynamics for relativistic fluids formulated with
relative entropy
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2008.02706v2
- Date: Fri, 6 Nov 2020 17:23:29 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-05-07 00:10:51.960204
- Title: Second law of thermodynamics for relativistic fluids formulated with
relative entropy
- Title(参考訳): 相対エントロピーで定式化した相対論的流体の熱力学第二法則
- Authors: Neil Dowling and Stefan Floerchinger and Tobias Haas
- Abstract要約: 熱力学の第2法則は、量子情報理論の観点から議論され、再検討される。
熱浴に接触する一般量子系において、これをまず議論し、その後局所力学の記述に適した定式化へと転換する。
相対論的流体力学で用いられるものと類似した第2法則の局所バージョンは、2つの光円錐で囲まれた時空領域において相対エントロピーまたは相対エンタングルメントエントロピーで定式化することができる。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: The second law of thermodynamics is discussed and reformulated from a quantum
information theoretic perspective for open quantum systems using relative
entropy. Specifically, the relative entropy of a quantum state with respect to
equilibrium states is considered and its monotonicity property with respect to
an open quantum system evolution is used to obtain second law-like
inequalities. We discuss this first for generic quantum systems in contact with
a thermal bath and subsequently turn to a formulation suitable for the
description of local dynamics in a relativistic quantum field theory. A local
version of the second law similar to the one used in relativistic fluid
dynamics can be formulated with relative entropy or even relative entanglement
entropy in a space-time region bounded by two light cones. We also give an
outlook towards isolated quantum field theories and discuss the role of
entanglement for relativistic fluid dynamics.
- Abstract(参考訳): 熱力学の第2法則は、相対エントロピーを用いたオープン量子系の量子情報理論の観点から論じ、再定式化される。
具体的には、平衡状態に関する量子状態の相対エントロピーを考慮し、開量子系の進化に関する単調性を用いて第二法則のような不等式を得る。
まず、熱浴と接触する一般量子系について論じ、続いて相対論的量子場理論における局所力学の記述に適した定式化に目を向ける。
相対論的流体力学で使われるものと類似した第二法則の局所バージョンは、2つの光円錐で囲まれた時空領域における相対エントロピーまたは相対エンタングルメントエントロピーで定式化することができる。
また、孤立量子場理論への展望を与え、相対論的流体力学における絡み合いの役割について議論する。
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