論文の概要: Two-photon exchange corrections to the $g$ factor of Li-like ions
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2106.08095v1
- Date: Tue, 15 Jun 2021 12:34:56 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-03-26 15:31:38.128500
- Title: Two-photon exchange corrections to the $g$ factor of Li-like ions
- Title(参考訳): Li様イオンの$g$因子に対する2光子交換補正
- Authors: V. A. Yerokhin, C. H. Keitel, and Z. Harman
- Abstract要約: 電子間の2つの仮想光子の交換によって誘導されるLi様イオンの$g$因子に対するQED補正の計算を報告する。
理論結果は, 従来の計算結果と一致するが, シリコンおよびカルシウムの実験結果と3~4の標準偏差が異なる。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: We report calculations of QED corrections to the $g$ factor of Li-like ions
induced by the exchange of two virtual photons between the electrons. The
calculations are performed within QED theory to all orders in the nuclear
binding strength parameter $Z\alpha$, where $Z$ is the nuclear charge number
and $\alpha$ is the fine-structure constant. In the region of low nuclear
charges we compare results from three different methods: QED, relativistic
many-body perturbation theory, and nonrelativistic QED. All three methods are
shown to yield consistent results. With our calculations we improve the
accuracy of the theoretical predictions of the $g$ factor of the ground state
of Li-like carbon and oxygen by about an order of magnitude. Our theoretical
results agree with those from previous calculations but differ by 3-4 standard
deviations from the experimental results available for silicon and calcium.
- Abstract(参考訳): 電子間の2つの仮想光子の交換によって誘導されるLi様イオンの$g$因子に対するQED補正の計算を報告する。
計算はQED理論の中で核結合強度パラメータ$Z\alpha$の全ての順序に行われ、そこでは$Z$は核電荷数、$\alpha$は微細構造定数である。
低核電荷領域では、qed、relativistic many-body perturbation theory、non relativistic qedの3つの異なる方法で結果を比較する。
3つの方法は全て一貫した結果が得られる。
計算により,Li様炭素および酸素の基底状態の$g$因子の理論的予測の精度を約1桁向上する。
理論結果は, 従来の計算結果と一致するが, シリコンおよびカルシウムの実験結果と3~4の標準偏差が異なる。
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