論文の概要: The Casimir effect in graphene systems: Experiment and theory
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2204.13315v1
- Date: Thu, 28 Apr 2022 07:24:39 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-02-15 06:45:41.255745
- Title: The Casimir effect in graphene systems: Experiment and theory
- Title(参考訳): グラフェン系におけるカシミール効果:実験と理論
- Authors: G. L. Klimchitskaya, U. Mohideen and V. M. Mostepanenko
- Abstract要約: 金被覆球とグラフェン被覆基板との間のカシミール力の勾配測定に関する2つの実験について述べる。
カシミール圧力と熱補正の計算結果を示す。
カシミール物理学の長期問題の解決にこの結果がもたらす可能性について論じる。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: The Casimir effect in graphene systems is reviewed with emphasis made on the
large thermal correction to the Casimir force predicted at short separations
between the test bodies. The computational results for the Casimir pressure and
for the thermal correction are presented for both pristine graphene and real
graphene sheets, which possess nonzero energy gap and chemical potential,
obtained by means of exact polarization tensor. Two experiments on measuring
the gradient of the Casimir force between an Au-coated sphere and graphene-
coated substrates performed by using a modified atomic force microscope
cantilever-based technique are described. It is shown that the measurement data
of both experiments are in agreement with theoretical predictions of the
Lifshitz theory using the polarization tensor. Additionally, several important
improvements made in the second experiment, allowed to demonstrate the
predicted large thermal effect in the Casimir interaction at short separations.
Possible implications of this result to resolution of long-term problems of
Casimir physics are discussed.
- Abstract(参考訳): グラフェン系におけるカシミール効果は、試験体間の短い分離で予測されるカシミール力に対する大きな熱補正に重きが置かれている。
偏光テンソルを用いて得られた非ゼロエネルギーギャップと化学ポテンシャルを有するプリスタングラフェンおよび実グラフェンシートに対して、カシミール圧力の計算結果と熱補正結果を示す。
au被覆球面とグラフェン被覆基材間のカシミール力の勾配を改良原子間力顕微鏡によるカンチレバー法を用いて測定する2つの実験について述べる。
両実験の測定データは, 偏極テンソルを用いたリフシッツ理論の理論的予測と一致していることが示されている。
さらに、第2の実験で行われたいくつかの重要な改良により、カシミール相互作用における短時間の分離における大きな熱効果が予測された。
カシミール物理学の長期問題の解決にこの結果がもたらす可能性について論じる。
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