論文の概要: Demonstration of an Unusual Thermal Effect in the Casimir Force from
Graphene
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2104.13598v2
- Date: Tue, 11 May 2021 11:36:26 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-04-02 04:45:17.765961
- Title: Demonstration of an Unusual Thermal Effect in the Casimir Force from
Graphene
- Title(参考訳): グラフェンからのカシミール力における異常熱効果の実証
- Authors: M. Liu, Y. Zhang, G. L. Klimchitskaya, V. M. Mostepanenko, and U.
Mohideen
- Abstract要約: シリカプレート上に堆積したAu被覆球面とグラフェンシートとの間のカシミール力の勾配の測定を行った。
測定データはディラックモデルの枠組みに見られる偏極テンソルを用いて正確な理論と比較される。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.440401067183266
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: We report precision measurements of the gradient of the Casimir force between
an Au-coated sphere and graphene sheet deposited on a silica plate. The
measurement data are compared with exact theory using the polarization tensor
found in the framework of the Dirac model including effects of the nonzero
chemical potential and energy gap of the graphene sample with no fitting
parameters. The very good agreement between experiment and theory demonstrates
the unusually big thermal effect at separations below 1 mum which has never
been observed for conventional 3D materials. Thus, it is confirmed
experimentally that for graphene the effective temperature is determined by the
Fermi velocity rather than by the speed of light.
- Abstract(参考訳): シリカプレート上に堆積したau被覆球面とグラフェン板の間のカシミール力の勾配を精密に測定した。
測定データは、ジラック模型の枠組みに見られる偏光テンソルを用いて、フィッティングパラメータのないグラフェン試料の非零ケミカルポテンシャルとエネルギーギャップの影響を含む厳密な理論と比較される。
実験と理論の非常に良い一致は、従来の3d材料では観測されなかった1ミイラ以下の分離での異常な大きな熱効果を示している。
これにより、グラフェンの有効温度は光速ではなくフェルミ速度によって決定されることが実験的に確認された。
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