論文の概要: Non-maximal entanglement of photons from positron-electron annihilation demonstrated using a novel plastic PET scanner
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2407.08574v2
- Date: Wed, 18 Sep 2024 14:11:16 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2024-09-19 22:53:23.225173
- Title: Non-maximal entanglement of photons from positron-electron annihilation demonstrated using a novel plastic PET scanner
- Title(参考訳): 新規プラスチックPETスキャナーを用いた陽電子消滅による光子の非最大絡み合いの実証
- Authors: P. Moskal, D. Kumar, S. Sharma, E. Y. Beyene, N. Chug, A. Coussat, C. Curceanu, E. Czerwinski, M. Das, K. Dulski, M. Gorgol, B. Jasinska, K. Kacprzak, T. Kaplanoglu, L. Kaplon, K. Klimaszewski, T. Kozik, E. Lisowski, F. Lisowski, W. Mryka, S. Niedzwiecki, S. Parzych, E. P. del Rio, L. Raczynski, M. Radler, R. Y. Shopa, M. Skurzok, E. L. Stepien, P. Tanty, K. Tayefi Ardebili, K. Valsan Eliyan, W. Wislicki,
- Abstract要約: 現在のPETシステムは、陽電子放出放射性同位元素を標識した分子を、消滅から2つの光子の伝播方向を検出することによって追跡している。
ここでは, プラスチックシンチレータを用いた新しいJ-PETスキャナについて述べる。
多孔質高分子では、光子偏光相関は最大エンタングルド光子よりも弱いが、分離可能な光子よりも強いことが示される。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://creativecommons.org/licenses/by/4.0/
- Abstract: In the state-of-the-art Positron Emission Tomography (PET), information about the polarization of annihilation photons is not available. Current PET systems track molecules labeled with positron-emitting radioisotopes by detecting the propagation direction of two photons from positron-electron annihilation. However, annihilation photons carry more information than just the site where they originated. Here we present a novel J-PET scanner built from plastic scintillators, in which annihilation photons interact predominantly via the Compton effect, providing information about photon polarization in addition to information on photon direction of propagation. Theoretically, photons from the decay of positronium in a vacuum are maximally entangled in polarization. However, in matter, when the positron from positronium annihilates with the electron bound to the atom, the question arises whether the photons from such annihilation are maximally entangled. In this work, we determine the distribution of the relative angle between polarization orientations of two photons from positron-electron annihilation in a porous polymer. Contrary to prior results for positron annihilation in aluminum and copper, where the strength of observed correlations is as expected for maximally entangled photons, our results show a significant deviation. We demonstrate that in porous polymer, photon polarization correlation is weaker than for maximally entangled photons but stronger than for separable photons. The data indicate that more than 40% of annihilations in Amberlite resin lead to a non-maximally entangled state. Our result indicates the degree of correlation depends on the annihilation mechanism and the molecular arrangement. We anticipate that the introduced Compton interaction-based PET system opens a promising perspective for exploring polarization correlations in PET as a novel diagnostic indicator.
- Abstract(参考訳): 最新のポジトロン放射トモグラフィ(PET)では、消滅光子の偏光に関する情報は得られていない。
現在のPETシステムは、陽電子消滅から2つの光子の伝播方向を検出することで、陽電子放出放射性同位元素を標識した分子を追跡している。
しかし、消滅光子は、その起源の場所だけでなく、より多くの情報を持っている。
本稿では, プラスチックシンチレータを用いた新しいJ-PETスキャナについて述べる。そこでは, 消滅光子がコンプトン効果を介して主に相互作用し, 光子偏光に関する情報に加えて光子偏光に関する情報を提供する。
理論的には、真空中のポジトロニウムの崩壊による光子は極性化において最大に絡み合っている。
しかし、ポジトロニウムの陽電子が原子に結合した電子と消滅すると、そのような消滅からの光子が最大に絡み合っているかどうかが問題となる。
本研究では,多孔性高分子における陽電子消滅反応から,2つの光子の偏光配向間の相対角の分布を決定する。
アルミニウムと銅の陽電子消滅効果は, 最大エンタングルド光子に対して観測された相関の強度が期待されるのに対して, 結果は有意な偏差を示した。
多孔質高分子では、光子偏光相関は最大エンタングルド光子よりも弱いが、分離可能な光子よりも強いことが示される。
この結果は、アンバーライト樹脂中のアニヒレーションの40%以上が、非最大エンタングル状態につながることを示している。
その結果, 相関の度合いは消滅機構と分子配置に依存することがわかった。
提案するコンプトン相互作用に基づくPETシステムは,新しい診断指標としてPETの偏光相関を探索する上で有望な視点を開くことを期待する。
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