論文の概要: Out-of-time-order correlator in coupled harmonic oscillators
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2004.04381v2
- Date: Mon, 27 Apr 2020 06:09:11 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-05-25 08:52:11.451104
- Title: Out-of-time-order correlator in coupled harmonic oscillators
- Title(参考訳): 結合振動子における時間外相関器
- Authors: Tetsuya Akutagawa, Koji Hashimoto, Toshiaki Sasaki, Ryota Watanabe
- Abstract要約: 熱OTOCが時間的に指数関数的に増加することを数値的に観察する。
熱OTOCの成長指数(量子リアプノフ指数)が古典的なリアプノフ指数とよく一致するため、指数的な成長が証明される。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: Exponential growth of thermal out-of-time-order correlator (OTOC) is an
indicator of a possible gravity dual, and a simple toy quantum model showing
the growth is being looked for. We consider a system of two harmonic
oscillators coupled nonlinearly with each other, and numerically observe that
the thermal OTOC grows exponentially in time. The system is well-known to be
classically chaotic, and is a reduction of Yang-Mills-Higgs theory. The
exponential growth is certified because the growth exponent (quantum Lyapunov
exponent) of the thermal OTOC is well matched with the classical Lyapunov
exponent, including their energy/temperature dependence. Even in the presence
of the exponential growth in the OTOC, the energy level spacings are not
sufficient to judge a Wigner distribution, hence the OTOC is a better indicator
of quantum chaos.
- Abstract(参考訳): 熱外秩序相関器(OTOC)の指数的成長は重力双対の指標であり、成長を示す単純なおもちゃ量子モデルが検討されている。
2つの高調波発振器の系を非線形に結合し,熱OTOCが時間的に指数関数的に増加することを数値的に観察する。
この体系は古典的にカオス的に知られており、ヤン=ミルズ=ヒッグス理論の縮小である。
指数的成長は、熱的オトクの成長指数 (quantum lyapunov exponent) がそのエネルギー/温度依存性を含む古典的リアプノフ指数とよく一致するため、証明される。
OTOCの指数的な成長が存在するとしても、エネルギーレベル間隔はウィグナー分布を判断するのに十分ではないため、OTOCは量子カオスの指標として優れている。
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