論文の概要: Saddle-point scrambling without thermalisation
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2010.08093v2
- Date: Sat, 6 Mar 2021 07:56:32 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-04-28 22:17:16.364039
- Title: Saddle-point scrambling without thermalisation
- Title(参考訳): 熱分解のないサドルポイントスクランブル
- Authors: R. A. Kidd, A. Safavi-Naini, J. F. Corney
- Abstract要約: 時間外相関器(OTOC)は量子系の熱化を研究するのに有用なツールであることが証明されている。
特に、OTOCSの指数的成長(スクランブル)は量子系のカオスの指標と見なされることがある。
カオスによって引き起こされるOTOC成長は、しかしながら、長期的な行動を通じてサドルポイントによって引き起こされるものと区別できることが示される。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: Out-of-time-order correlators (OTOCs) have proven to be a useful tool for
studying thermalisation in quantum systems. In particular, the exponential
growth of OTOCS, or scrambling, is sometimes taken as an indicator of chaos in
quantum systems, despite the fact that saddle points in integrable systems can
also drive rapid growth in OTOCs. By analysing the Dicke model and a driven
Bose-Hubbard dimer, we demonstrate that the OTOC growth driven by chaos can,
nonetheless, be distinguished from that driven by saddle points through the
long-term behaviour. Besides quantitative differences in the long-term average,
the saddle point gives rise to large oscillations not observed in the chaotic
case. The differences are also highlighted by entanglement entropy, which in
the chaotic driven dimer matches a Page curve prediction. These results
illustrate additional markers that can be used to distinguish chaotic behaviour
in quantum systems, beyond the initial exponential growth in OTOCs.
- Abstract(参考訳): 時間外相関器(OTOC)は量子系の熱化を研究するのに有用なツールであることが証明されている。
特に、OTOCSの指数的な成長は、積分可能な系におけるサドル点がOTOCの急速な成長を引き起こすという事実にもかかわらず、量子系のカオスの指標として捉えられることがある。
ディッケモデルとbose-hubbard dimerの解析により、カオスによって駆動されるotoc成長は、しかしながら、長期的行動を通じてサドルポイントによって駆動されるそれと区別できることを示した。
長期平均の定量的な違いに加えて、サドル点はカオスの場合では観測されない大きな振動を引き起こす。
この違いは絡み合いエントロピーによって強調され、カオス駆動二量体はページ曲線の予測と一致する。
これらの結果は、OTOCの初期指数的成長を超えて、量子系のカオス的挙動を区別するために用いられる追加のマーカーを示している。
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