論文の概要: Gibbs entropy from entanglement in electric quenches
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2106.00838v2
- Date: Wed, 23 Nov 2022 23:36:51 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-03-28 03:22:24.723928
- Title: Gibbs entropy from entanglement in electric quenches
- Title(参考訳): 電気クエンチェにおける絡み合いからのギブスエントロピー
- Authors: Adrien Florio, Dmitri E. Kharzeev
- Abstract要約: 荷電フェルミオンを持つ量子電磁力学において、背景電場はキラル異常の原因である。
このキラル状態は、左右運動するフェルミオンと左運動する反フェルミオンの絡み合ったペアによって実現される。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: In quantum electrodynamics with charged fermions, a background electric field
is the source of the chiral anomaly which creates a chirally imbalanced state
of fermions. This chiral state is realized through the production of entangled
pairs of right-moving fermions and left-moving antifermions (or vice versa,
depending on the orientation of the electric field). Here we show that the
statistical Gibbs entropy associated with these pairs is equal to the entropy
of entanglement between the right-moving particles and left-moving
antiparticles. We then derive an asymptotic expansion for the entanglement
entropy in terms of the cumulants of the multiplicity distribution of produced
particles and explain how to re-sum this asymptotic expansion. Finally, we
study the time dependence of the entanglement entropy in a specific
time-dependent pulsed background electric field, the so-called "Sauter pulse",
and illustrate how our resummation method works in this specific case. We also
find that short pulses (such as the ones created by high energy collisions)
result in an approximately thermal distribution for the produced particles.
- Abstract(参考訳): 荷電フェルミオンを持つ量子電磁力学において、背景電場(英: background electric field)は、フェルミオンのキラル不平衡状態を生成するキラル異常の原因である。
このキラルな状態は、右移動フェルミオンと左移動反フェルミオンの絡み合った対(あるいは電場の向きによっては逆)の生成によって実現される。
ここで、これらの対に関連する統計ギブスエントロピーは、右移動粒子と左移動粒子との間の絡み合いエントロピーに等しいことを示す。
次に、生成粒子の多重度分布の累積の観点から、絡み合いエントロピーの漸近展開を導出し、この漸近展開を再計算する方法を説明する。
最後に、特定の時間依存パルス背景電界における絡み合いエントロピーの時間依存性、いわゆる「ソーターパルス」について検討し、この特定の場合における我々の再開法がどのように機能するかを説明する。
また, 短パルス(高エネルギー衝突によって発生するパルスなど)は生成粒子のほぼ熱分布を生じることがわかった。
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