論文の概要: Pseudo entropy under joining local quenches
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2310.12542v1
- Date: Thu, 19 Oct 2023 07:47:00 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-10-20 16:28:21.553888
- Title: Pseudo entropy under joining local quenches
- Title(参考訳): 局所クエンチ接合時の擬似エントロピー
- Authors: Kotaro Shinmyo, Tadashi Takayanagi, Kenya Tasuki
- Abstract要約: 2次元ホログラフィーおよび自由ディラックフェルミオン CFT における擬似エントロピーを局所クエンチの接合下での励起状態に対して計算する。
解析の結果,従来のエンタングルメントエントロピーに欠けている2つの特性が明らかになった。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: We compute the pseudo entropy in two-dimensional holographic and free Dirac
fermion CFTs for excited states under joining local quenches. Our analysis
reveals two of its characteristic properties that are missing in the
conventional entanglement entropy. One is that, under time evolution, the
pseudo entropy exhibits a dip behavior as the excitations propagate from the
joined point to the boundaries of the subsystem. The other is that the excess
of pseudo entropy over entanglement entropy can be positive in holographic
CFTs, whereas it is always non-positive in free Dirac fermion CFTs. We argue
that the entropy excess can serve as a measure of multi-partite entanglement.
Its positivity implies that the vacuum state in holographic CFTs possesses
multi-partite entanglement, in contrast to free Dirac fermion CFTs.
- Abstract(参考訳): 2次元ホログラフィーおよび自由ディラックフェルミオン CFT における擬似エントロピーを局所クエンチの接合下での励起状態に対して計算する。
解析の結果,従来のエンタングルメントエントロピーに欠けている2つの特性が明らかになった。
一つは、時間発展において、擬似エントロピーは、励起が接合点からサブシステムの境界まで伝播するにつれて、ディップ挙動を示す。
もう一つは、絡み合いエントロピー上の擬エントロピーの過剰はホログラフィック CFT では正となるが、自由ディラック フェルミオン CFT では必ずしも非正である。
我々はエントロピーの過剰は多成分の絡み合いの尺度として機能すると主張する。
その正則性は、ホログラフィック CFT の真空状態が自由ディラックフェルミオン CFT とは対照的に多粒子絡みを持つことを意味する。
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