論文の概要: Gaussian work extraction from random Gaussian states is nearly
impossible
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2212.03492v2
- Date: Tue, 18 Jul 2023 10:21:23 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-07-19 19:26:52.125326
- Title: Gaussian work extraction from random Gaussian states is nearly
impossible
- Title(参考訳): ランダムガウス状態からのガウス的作業抽出はほぼ不可能である
- Authors: Uttam Singh, Jaros{\l}aw K. Korbicz, Nicolas J. Cerf
- Abstract要約: 熱力学における重要な資源は抽出可能な作業であり、熱機関のバックボーンを形成する。
ガウス的状態は一般にガウス的作業抽出には役に立たないことを示す。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: Quantum thermodynamics can be naturally phrased as a theory of quantum state
transformation and energy exchange for small-scale quantum systems undergoing
thermodynamical processes, thereby making the resource theoretical approach
very well suited. A key resource in thermodynamics is the extractable work,
forming the backbone of thermal engines. Therefore it is of interest to
characterize quantum states based on their ability to serve as a source of
work. From a near-term perspective, quantum optical setups turn out to be ideal
test beds for quantum thermodynamics; so it is important to assess work
extraction from quantum optical states. Here, we show that Gaussian states are
typically useless for Gaussian work extraction. More specifically, by
exploiting the ``concentration of measure'' phenomenon, we prove that the
probability that the Gaussian extractable work from a zero-mean energy-bounded
multimode random Gaussian state is nonzero is exponentially small. This result
can be thought of as an $\epsilon$-no-go theorem for work extraction from
Gaussian states under Gaussian unitaries, thereby revealing a fundamental
limitation on the quantum thermodynamical usefulness of Gaussian components.
- Abstract(参考訳): 量子熱力学は、自然に量子状態変換の理論や、熱力学過程の小さな量子系のエネルギー交換として表現され、資源理論のアプローチに非常に適している。
熱力学における重要な資源は抽出可能な作業であり、熱機関のバックボーンを形成する。
したがって、量子状態は仕事の源として機能する能力に基づいて特徴付けることが興味深い。
短期的には、量子光学セットアップは量子熱力学の理想的なテストベッドであることが判明し、量子光学状態からの作業抽出を評価することが重要である。
ここで、ガウス状態は一般的にガウスの作業抽出に役に立たないことを示す。
より具体的には、「測度集中」現象を利用して、ゼロ平均エネルギー有界な多モードランダムガウス状態からガウス抽出可能作業が指数関数的に小さくなる確率を証明した。
この結果はガウス的ユニタリーの下でガウス的状態から作業抽出を行うための$\epsilon$-no-go定理と考えて、ガウス的成分の量子熱力学的有用性に関する基本的な制限を明らかにすることができる。
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