論文の概要: Detailed Fluctuation Theorem from the One-Time Measurement Scheme
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2306.09578v1
- Date: Fri, 16 Jun 2023 01:44:33 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-06-19 15:29:30.007621
- Title: Detailed Fluctuation Theorem from the One-Time Measurement Scheme
- Title(参考訳): 時間計測方式による詳細なゆらぎ定理
- Authors: Kenji Maeda and Tharon Holdsworth and Sebastian Deffner and Akira Sone
- Abstract要約: 1回測定(OTM)方式は2回測定(TTM)方式よりも情報量が多い。
我々は、OTMスキームが、最終状態が第2の測定のポインタ状態である非破壊的TTMスキームであることを証明した。
この知見は、前方および後方の作業分布の特徴関数に対する詳細なゆらぎ定理の導出につながる。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://creativecommons.org/licenses/by/4.0/
- Abstract: The quantum fluctuation theorem can be regarded as the first principle of
quantum nonequilibrium thermodynamics. However, many different formulations
have been proposed, which depend on how quantum work is defined. In this
context, we have seen that for some situations the one-time measurement (OTM)
scheme can be more informative than the two-time measurement (TTM) scheme. Yet,
so far the focus of OTM has been on integral fluctuation theorems, since, the
work distribution of the backward process has been lacking. To this end, we
prove that the OTM scheme is the nondestructive TTM scheme, in which the final
state is a pointer state of the second measurement whose Hamiltonian is
conditioned on the first measurement outcome. This insight leads to a
derivation of the detailed fluctuation theorem for the characteristic functions
of the forward and backward work distributions. Finally, our conceptual
findings are experimentally verified with the IBM quantum computer.
- Abstract(参考訳): 量子ゆらぎ定理は、量子非平衡熱力学の第一原理と見なすことができる。
しかし、量子ワークの定義方法に依存する多くの異なる定式化が提案されている。
このような状況下では, one-time measurement (otm) 方式が two-time measurement (ttm) 方式よりも有益である場合がある。
しかし、今のところOTMの焦点は積分ゆらぎ定理であり、それ以来、後方プロセスの作業分布は不足している。
この目的のために, OTM スキームは非破壊的 TTM スキームであり, 最終状態が第1の測定結果にハミルトニアンが条件付けされた第2の測定値のポインタ状態であることを示す。
この洞察は、前方および後方の作業分布の特性関数に対する詳細なゆらぎ定理の導出に繋がる。
最後に,IBMの量子コンピュータを用いて概念的知見を実験的に検証した。
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