論文の概要: Completing Quantum Mechanics
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2104.12701v3
- Date: Fri, 19 Nov 2021 09:31:46 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-04-02 08:51:59.429241
- Title: Completing Quantum Mechanics
- Title(参考訳): 量子力学の完成
- Authors: M. Baldo (INFN, Sezione di Catania)
- Abstract要約: ニールス・ボーアとアルベルト・アインシュタインは量子力学の解釈について全く異なる意見を持っていた。
彼らの議論の焦点は、QMが確率論の特徴のために不完全である可能性にあった。
波動関数はいまだに物理系の適切な表現である、という考え方は不完全である。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: The foundations of Quantum Mechanics (QM) and its interpretation have been
debated since the beginning of its formulation, but still many items have not
yet reached a common consensus. In particular it is well known that Niels Bohr
and Albert Einstein were of quite different opinions on the possible
interpretation of QM. The focus of their debate was on the possibility that QM
is incomplete because of its feature of probabilistic theory. Bohr was denying
that, while Einstein tried to prove its incompleteness. The underlying question
of this debate is if one can have a 'realistic' physical picture of QM, or, on
the contrary, we have to remain at the level of macroscopic description of
phenomena and experiments. In this paper we take the line of thought that QM is
incomplete, but that the wave function is still the proper representation of
physical systems. The starting point is the introduction of an hyperfinite
lattice in the nonstandard real axis \Rns\ for the space coordinates. This
extension of the standard real axis \Rs\ introduces additional nonstandard
degrees of freedom. With additional assumptions the model is able to formulate
a physical description of several so called QM 'paradoxes', as well as to
handle the measurement problem. The latter is described by a stochastic process
that arises from the model itself, and it is in line with the general scheme by
Pearle. Furthermore the entanglement between distant systems gets a natural
representation. In this sense the measurement process and the entanglement turn
out to have a common physical origin.
- Abstract(参考訳): 量子力学(QM)の基礎とその解釈は、その定式化の開始以来議論されてきたが、まだ多くの項目が共通の合意に達していない。
特に、ニールス・ボーアとアルベルト・アインシュタインがQMの解釈について全く異なる意見を持っていたことはよく知られている。
彼らの議論の焦点は、確率論の特徴からqmが不完全である可能性であった。
ボーアはそれを否定し、アインシュタインはその不完全性を証明しようとした。
この議論の根底にある疑問は、qmの「現実的」な物理像を持つことができるか、あるいはそれどころか、現象や実験のマクロな記述のレベルに留まらなければならないかである。
本稿では、QMは不完全であるが、波動関数は物理系の適切な表現であると考える。
出発点は、空間座標に対する非標準実軸 \Rns\ における超有限格子の導入である。
この標準実軸 \Rs\ の拡張は、追加の非標準自由度を導入する。
さらなる仮定で、モデルは、いわゆる QM 'パラドックス' と呼ばれるいくつかの物理記述を定式化し、測定問題を扱うことができる。
後者はモデル自身から生じる確率過程によって記述され、パールによる一般的なスキームと一致している。
さらに、遠方のシステム間の絡み合いは自然な表現となる。
この意味では、測定過程と絡み合いは共通の物理的起源を持つことが分かる。
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