論文の概要: Fermionic one-body entanglement as a thermodynamic resource
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2212.10954v1
- Date: Wed, 21 Dec 2022 11:47:35 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-01-09 05:45:34.798550
- Title: Fermionic one-body entanglement as a thermodynamic resource
- Title(参考訳): 熱力学資源としてのフェルミオン一体絡み合い
- Authors: Krzysztof Ptaszynski, Massimiliano Esposito
- Abstract要約: 2モードのフェルミオン状態の絡み合いは、オープンシステム熱力学プロセスにおける真の量子資源として利用できることを示す。
したがって、量子熱力学はフェルミオンの絡み合いの性質とそれを定義するために使われる異なる概念の操作的意味に光を放つことができることを示した。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: There is ongoing controversy about whether a coherent superposition of the
occupied states of two fermionic modes should be regarded entangled or not,
that is, whether its intrinsic quantum correlations are operationally
accessible and useful as a resource. This has been questioned on the basis that
such an entanglement cannot be accessed by local operations on individual modes
due to the parity superselection rule which constrains the set of physical
observables. In other words, one cannot observe violations of Bell's
inequality. Here we show, however, that entanglement of a two-mode fermionic
state can be used as a genuine quantum resource in open-system thermodynamic
processes, enabling one to perform tasks forbidden for separable states. We
thus demonstrate that quantum thermodynamics can shed light on the nature of
fermionic entanglement and the operational meaning of the different notions
used to define it.
- Abstract(参考訳): 2つのフェルミオンモードの占有状態のコヒーレントな重ね合わせが絡み合うか、すなわち、その本質的な量子相関が操作的にアクセス可能で資源として有用であるか、という議論が続いている。
これは、物理観測可能な集合を制約するパリティスーパーセレクション規則のため、個々のモード上の局所操作では、そのような絡み合いはアクセスできないという根拠から疑問視されている。
言い換えれば、ベルの不平等の違反を観察することはできない。
しかし、ここでは、2モードフェルミオン状態の絡み合いは、開系熱力学過程における真の量子資源として利用でき、分離可能な状態に対するタスクを禁止できることを示す。
したがって、量子熱力学はフェルミオンの絡み合いの性質とそれを定義するために使われる異なる概念の操作的意味に光を放つことができる。
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