論文の概要: Interacting quasiperiodic spin chains in the prethermal regime
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2405.01622v2
- Date: Fri, 21 Jun 2024 18:29:15 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2024-06-26 00:53:00.499421
- Title: Interacting quasiperiodic spin chains in the prethermal regime
- Title(参考訳): 予熱期における相互作用する準周期スピン鎖
- Authors: Yi-Ting Tu, David M. Long, Sankar Das Sarma,
- Abstract要約: 我々は、相互作用する準周期ガネシャン-ピクトリー-ダスサルマモデルにおいて、報告された非エルゴード拡張(NEE)体制を再検討する。
また, NEE 現象は, 深部井戸を持つランダムモデルにおいても発生し, 移動度エッジを持たないランダムモデルにおいても発生し, 移動度エッジを持つ準周期モデルでは発生しないが, 深部井戸を持たない。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: Recent progress in the study of many-body localization (MBL) in strongly disordered interacting spin chains has emphasized the importance of distinguishing finite time prethermal behavior from long time and large volume asymptotics. We re-examine a reported non-ergodic extended (NEE) regime in the interacting quasiperiodic Ganeshan-Pixley-Das Sarma model from this perspective, and propose that this regime is a prethermal feature. Indeed, we argue that the NEE regime may be identified through a change in the functional form of spin-spin autocorrelation functions, demonstrating that the NEE regime is distinguishable within intermediate-time dynamics. This is in contrast with existing conjectures relating the NEE regime to the presence of an asymptotic mobility edge in the single-particle spectrum. Thus, we propose a mechanism for the formation of an NEE regime which does not rely on asymptotic properties of the spin chain. Namely, we propose that the NEE regime emerges due to regularly spaced deep wells in the disorder potential. The highly detuned sites suppress spin transport across the system, effectively cutting the chain, and producing a separation of time scales between the spreading of different operators. To support this proposal, we show that the NEE phenomenology also occurs in random models with deep wells but with no mobility edges, and does not occur in quasiperiodic models with mobility edges but with no deep wells. Our results support the broad conclusion that there is not a sharp distinction between the dynamics of quasiperiodically and randomly disordered systems in the prethermal regime. More specifically, we find that generic interacting quasiperiodic models do not have stable intermediate dynamical phases arising from their single-particle mobility edges, and that NEE phenomenology in such models is transient.
- Abstract(参考訳): 強い不規則な相互作用を持つスピン鎖における多体局在(MBL)の研究の最近の進歩は、有限時間前熱的挙動と長い時間と大きな体積漸近とを区別することの重要性を強調している。
この観点から準周期ガネシャン・ピクトリー・ダスサルマモデルにおける非エルゴディック拡張(NEE)機構の再検討を行い,この機構が予熱的特徴であることを示す。
実際、NEE体制はスピンスピン自己相関関数の関数形式の変化によって特定される可能性があり、中間時間力学においてNEE体制が識別可能であることを示す。
これは、NEE則と1粒子スペクトルにおける漸近移動エッジの存在に関する既存の予想とは対照的である。
そこで本研究では,スピン鎖の漸近特性に依存しないNEE構造の形成機構を提案する。
すなわち、障害ポテンシャルの深い井戸が周期的に空間化されているため、NEE体制が出現することを提案する。
高度に劣化した部位は、システム全体のスピン輸送を抑制し、チェーンを効果的に切断し、異なる演算子の拡散の間の時間スケールの分離を生成する。
この提案を支持するために、NEE現象は、深部井戸を持つランダムモデルでも、モビリティエッジのないモデルでも発生し、モビリティエッジを持つ準周期モデルでは発生しないが、深部井戸を持たないモデルでは発生しないことを示す。
以上の結果から, 予熱期における準周期系とランダムに乱れた系の力学には, 明確な違いはないという結論が得られた。
より具体的には、一般的な相互作用準周期モデルは、その単一粒子移動エッジから生じる安定な中間動的位相を持たず、そのようなモデルにおけるNEE現象は過渡的である。
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