論文の概要: Intersubjectivity and value reproducibility of outcomes of quantum measurements
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/1911.10893v4
- Date: Thu, 27 Jun 2024 11:50:18 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2024-07-01 12:18:29.151927
- Title: Intersubjectivity and value reproducibility of outcomes of quantum measurements
- Title(参考訳): 量子計測結果の射影率と値再現性
- Authors: Masanao Ozawa,
- Abstract要約: 量子力学解析は、各測定値がその結果として単一の値を決定するという見解を覆すことを示す。
第2の見解を広く支持するのとは対照的に、量子力学は第1のケースのみが起こると予測する。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: Every measurement determines a single value as its outcome, and yet quantum mechanics predicts it only probabilistically. The Kochen-Specker theorem and Bell's inequality are often considered to reject a realist view but favor a skeptical view that measuring an observable does not mean ascertaining the value that it has, but producing the outcome, having only a personal meaning. However, precise analysis supporting this view is unknown. Here, we show that a quantum mechanical analysis turns down this view. Supposing that two observers simultaneously measure the same observable, we can well pose the question as to whether they always obtain the same outcome, or whether the probability distributions are the same, but the outcomes are uncorrelated. Contrary to the widespread view in favor of the second, we shall show that quantum mechanics predicts that only the first case occurs. We further show that any measurement establishes a time-like entanglement between the observable to be measured and the meter after the measurement, which causes the space-like entanglement between the meters of different observers. We also show that our conclusion cannot be extended to measurements of so-called `generalized' observables, suggesting a demand for reconsidering the notion of observables in foundations of quantum mechanics.
- Abstract(参考訳): それぞれの測定は結果として1つの値を決定するが、量子力学は確率的にのみ予測する。
コチェン=スペクターの定理とベルの不等式は、現実主義的見解を否定すると考えられているが、観測可能度を測定することは、それが持つ価値を確かめることではなく、個人的意味を持つ結果を生み出すことを意味するという懐疑的な見解を好む。
しかし、この見解を裏付ける正確な分析は分かっていない。
ここでは、量子力学的解析がこの見解を下方修正することを示す。
2人の観測者が同時に同じ観測可能度を測ると、それらが常に同じ結果が得られるのか、確率分布が同じであるのか、という疑問が浮き彫りになるが、結果は無関係である。
第2の見解を広く支持するのとは対照的に、量子力学は第1のケースのみが起こると予測する。
さらに,観測可能な観測値と測定後の測定値との間に時間的な絡み合いが成立し,異なる観測値間の空間的な絡み合いが生じることを示す。
また、我々の結論はいわゆる「一般化された」可観測物の測定にまで拡張できないことを示し、量子力学の基礎における可観測物の概念を再考する必要性を示唆している。
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