論文の概要: Catastrophic failure of quantum annealing owing to non-stoquastic
Hamiltonian and its avoidance by decoherence
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2209.10983v1
- Date: Thu, 22 Sep 2022 13:10:58 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-01-25 18:08:09.084594
- Title: Catastrophic failure of quantum annealing owing to non-stoquastic
Hamiltonian and its avoidance by decoherence
- Title(参考訳): 非確率ハミルトニアンによる量子アニールの破滅的失敗とデコヒーレンスによる回避
- Authors: Takashi Imoto and Yuichiro Matsuzaki
- Abstract要約: 我々は、非確率的ハミルトン派が量子アニーリング(QA)の破滅的な失敗に繋がることを示す例を示す。
この例では、対称性のため、ハミルトニアンはブロック対角化され、QAの間に交差が起こり、基底状態探索が完全に失敗する。
この結果はQAの基本的なメカニズムについて深い洞察を与えてくれる。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://creativecommons.org/licenses/by/4.0/
- Abstract: Quantum annealing (QA) is a promising method for solving combinatorial
optimization problems whose solutions are embedded into a ground state of the
Ising Hamiltonian. This method employs two types of Hamiltonians: a driver
Hamiltonian and a problem Hamiltonian. After a sufficiently slow change from
the driver Hamiltonian to the problem Hamiltonian, we can obtain the target
ground state that corresponds to the solution. The inclusion of non-stoquastic
terms in the driver Hamiltonian is believed to enhance the efficiency of the
QA. Meanwhile, decoherence is regarded as of the main obstacles for QA. Here,
we present examples showing that non-stoaquastic Hamiltonians can lead to
catastrophic failure of QA, whereas a certain decoherence process can be used
to avoid such failure. More specifically, when we include anti-ferromagnetic
interactions (i.e., typical non-stoquastic terms) in the Hamiltonian, we are
unable to prepare the target ground state even with an infinitely long
annealing time for some specific cases. In our example, owing to a symmetry,
the Hamiltonian is block-diagonalized, and a crossing occurs during the QA,
which leads to a complete failure of the ground-state search. Moreover, we show
that, when we add a certain type of decoherence, we can obtain the ground state
after QA for these cases. This is because, even when symmetry exists in
isolated quantum systems, the environment breaks the symmetry. Our counter
intuitive results provide a deep insight into the fundamental mechanism of QA.
- Abstract(参考訳): 量子アニール (QA) は、イジング・ハミルトンの基底状態に解が埋め込まれた組合せ最適化問題を解くための有望な方法である。
この方法は、ドライバー・ハミルトンと問題・ハミルトンの2種類のハミルトニアンを用いる。
ドライバハミルトニアンから問題ハミルトニアンへの十分に遅い変化の後、解に対応する対象基底状態を得ることができる。
ドライバーハミルトニアンにおける非確率項の含意は、QAの効率を高めると考えられている。
一方, 脱コヒーレンスをQAの主な障害と見なしている。
ここでは、非確率的ハミルトニアンがQAの破滅的な失敗に繋がることを示す一方、ある種のデコヒーレンスプロセスはそのような失敗を避けるために用いられる。
より具体的には、ハミルトニアンに反強磁性相互作用(つまり典型的な非強磁性項)を含む場合、特定のケースに対して無限に長いアニーリング時間でもターゲット基底状態を作ることができない。
この例では、対称性のため、ハミルトニアンはブロック対角化され、QAの間に交差が起こり、基底状態探索が完全に失敗する。
さらに,ある種類のデコヒーレンスを加えると,これらのケースに対して,QA後の基底状態が得られることを示す。
これは、孤立量子系に対称性が存在する場合でも、環境が対称性を破るからである。
直感的な逆の結果は、QAの基本的なメカニズムについて深い洞察を与えてくれる。
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