論文の概要: Excited state search using quantum annealing
- arxiv url: http://arxiv.org/abs/2002.12621v2
- Date: Mon, 30 Mar 2020 10:03:27 GMT
- ステータス: 処理完了
- システム内更新日: 2023-06-01 08:00:44.529778
- Title: Excited state search using quantum annealing
- Title(参考訳): 量子アニールを用いた励起状態探索
- Authors: Yuya Seki, Yuichiro Matsuzaki, Shiro Kawabata
- Abstract要約: 本稿では、ハミルトニアン問題の任意の励起状態を探索するQAスキームを提案する。
我々のスキームでは、自明なハミルトニアンの$n$-th励起状態が最初に準備され、ターゲットハミルトニアンの$n$-th励起状態にメタバティカルに変換される。
- 参考スコア(独自算出の注目度): 0.0
- License: http://arxiv.org/licenses/nonexclusive-distrib/1.0/
- Abstract: Quantum annealing (QA) is one of the ways to search the ground state of the
problem Hamiltonian. Here, we propose the QA scheme to search arbitrary excited
states of the problem Hamiltonian. In our scheme, an $n$-th excited state of
the trivial Hamiltonian is initially prepared and is adiabatically changed into
an $n$-th excited state of the target Hamiltonian. Although our scheme is
general such that we can search any excited states, we especially discuss the
first excited state search in this paper. As a comparison, we consider a
non-adiabatic scheme to find the first excited state with non-adiabatic
transitions from the ground state. By solving the Lindblad master equation, we
evaluate the performance of each scheme under the influence of decoherence. Our
conclusion is that the adiabatic scheme show better performance than the
non-adiabatic scheme as long as the coherence time of qubits is sufficiently
long. These results are important for applications in the area of quantum
chemistry, quantum simulation, and post-quantum cryptography.
- Abstract(参考訳): 量子アニーリング(Quantum annealing, QA)は、ハミルトニアン問題の基底状態を探す方法の1つである。
ここでは、ハミルトニアン問題の任意の励起状態を探索するQAスキームを提案する。
我々のスキームでは、自明なハミルトニアンの$n$-th励起状態が最初に準備され、ターゲットハミルトニアンの$n$-th励起状態にメタバティカルに変換される。
提案手法は一般に任意の励起状態の探索が可能なものであるが,本論文では特に,最初の励起状態の探索について論じる。
比較として、基底状態から非断熱遷移を持つ最初の励起状態を見つけるための非断熱的スキームを考える。
リンドブラッドマスター方程式を解くことにより,各スキームの性能をデコヒーレンスの影響下で評価する。
我々の結論は、量子ビットのコヒーレンス時間が十分長い限り、非断熱的スキームよりも優れた性能を示すというものである。
これらの結果は、量子化学、量子シミュレーション、量子後暗号の分野への応用において重要である。
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